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・相互関税に関する軟化姿勢への期待は一蹴、景気後退リスクで米ドル下落
・米経済データはスタグフレーションのリスク示唆、今週金曜日の米雇用統計に注目
・ゴールドと日本円が上昇、米株価下落
トランプ大統領は相互関税に強硬姿勢
トランプ大統領が関税を利用して「米国を再び偉大な国にする(MAGA)」のスローガンを追求することを強調したため、今週発動の相互関税が当初の予想よりも厳しくはないだろうとの期待が一蹴されました。これまでの関税のうち最大規模の関税となる相互関税の詳細に関して米政府の発表まで数日となり、4月2日の発表での規模や影響について、市場ではパニックとなる様相が高まっています。
トランプ大統領が相互関税について、過去2日間での一連の発言の後、トランプ政権の関税政策への懸念が新たに生まれています。土曜日のワシントンポストの報道によると、関税を巡る発言をトーンダウンするよう圧力がある中、トランプ大統領は政府関係者に対してもっと攻撃的となるように促しているようです。日曜日に、トランプ大統領が報道陣に対して、相互関税は米国との貿易不均等が生じている15の国だけでなく、「全ての国」を対象としていると述べたことで、この強硬姿勢がますます強化されました。
土曜日のNBCニュースへのコメントとして、自動車関税によって米国産車の価格が上昇してもトランプ大統領は「気にかけない」と発言したため、今回は妥協しないだろうとの見解は裏付けされています。先週の金曜日の段階では、トランプ大統領は交渉する余地を示唆しており、関税に寛大な姿勢を見せることに楽観的な見方がありました。
スタグフレーションリスクの中、金曜日の米雇用統計とFRB議長の発言に注目
中央銀行がインフレの高止まりに対応する中、利下げの幅がかなり限定的となっていることから、いかなるサポートもほとんどできない現状で、世界市場にとっては、この関税はリスクセンチメントの大きな悪化となります。トランプ大統領が今後数日間で軟化姿勢を見せるか、または関税の急な引き上げが回避されるような貿易交渉を結ぶとしても、投資家にとっての問題は、米経済のスタグフレーションのリスクが現実となることです。
FRBがインフレ測定に利用するコアPCE価格指数は2月に前年比で予想以上に2.8%上昇しましたが、個人支出は予想よりも減速しました。コアCPI指数が前月比で加速したことは、インフレの高止まりの中で、経済の勢いを維持しようと試みるFRBにとっては大きな懸念材料です。
従って、今週金曜日での米雇用統計とFRBパウエル議長の講演が大きな注目となるでしょう。
株価下落
トランプ関税政策が毎日のように二転三転する状況に市場は追いつこうとし、収益見通しを調整し続ける中、不透明性が高まり、米株式市場の打撃となっています。2週間ぶりの米株価の反発は、2月から3月にかけての損失分の半分にも届かず、先週急に収束しました。
先週金曜日、S&P500は2.0%下落し、ナスダック100も2.6%下落して、米株式市場は下落幅を拡大しました。景気後退が世界的な規模になることへの投資家の懸念が高まり、世界の株式市場は本日赤字となっています。
米国債利回りも低下しており、FRBと他の主要中央銀行への利下げ観測が高まっていますが、景気後退やスタグフレーションへの懸念を背景に株価にとってはそれほどの安心材料とはなっていません。
円高進行、明日の豪中銀による金利政策決定を前に豪ドル下落
トランプ大統領による関税への相変わらずの執念から米ドルに圧力がかかる中、本日の日本円は安全資産としての恩恵を受けて堅調に推移しています。
豪ドルは本日米ドルに対して急激に下落した主要通貨の一つとなっています。3月の中国のPMI指数がわずかに改善したものの、トランプ関税によって中国経済が損害を受ける場合、投資家はオーストラリア準備銀行が大幅利下げを行うと見ているため、豪ドルのサポートにはなりませんでした。オーストラリア準備銀行は明日金利政策決定を行い、金利を据え置いてさらにハト派となる可能性があります。
ゴールドは好調に最高値更新中
この不確実性の中、ゴールドも安全資産として上昇しています。ゴールドは、3セッション連続で最高値を更新しており、強気トレンドです。本日前半には1オンス3,128ドルの最高値を更新し、上昇の勢いが減速する気配はありません。
ウクライナとロシアの間での停戦合意がまだ時間がかかるとの兆候もゴールドにとってはサポート材料です。ロシアのプーチン大統領が停戦合意で足を引っ張っていることにトランプ大統領は不満を示しているとの報道もあり、またトランプ大統領が3期目を目指す「方法はある」と提案したとのことがいくらかの不安を引き起こしています。