ウィークリーテクニカル分析 川口一晃の厳選3銘柄

投稿日: 2025年3月3日06時53分(JST)投稿. 詳細を読む JP Blog

<ドル円>

  • 反発するも上値は重たい。153円が一つメド。売り上がり。

先週指摘した通り、反発し150円台を維持して取引を終えている。しかし、日銀の早期利上げ観測もあることから、上値は限定的と考えたい。153円が一つのポイント。

ペンタゴンチャート上では

下値支持線として期待されたACラインを割り込んでしまったドル円だが、B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯で下げ止まると上昇に転じている。先週末の終値はACラインを維持して取引を終えている。

しかし、上値は限定的と考えたい。そして、ACラインを割り込むと再び弱気が広がることに加え、今週末の変化日にも注目をしたい。

  • 注目日 3月7日前後

A点水準:約150円  B点水準:約142円50銭  C点水準:約150円

D点水準:約154円50銭

<ゴールド>

  • 高値からの調整も下値は限定的か。買い下がりで臨む。

高値から値を下げているものの、2,800ドルは下値の節目と考えることができる。したがって、押し目買いスタンスで臨みたい。

ペンタゴンチャート上では

A点が位置する時間帯で高値を示現した後、下値支持線として期待されたADラインを割り込んでしまった。しかし、B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があることに加え、右肩上がりのBDラインが下値支持線として控えている。よって、下値は限定的と考えたい。逆に言えば、ADラインを割り込むと、弱気が広がることにはある。

  • 注目日 3月11日前後 

A点水準:約2,920ドル  B点水準:約2,780ドル  C点水準:約2,550ドル

D点水準:約2,920ドル

<ビットコイン円>

  • 下げ止まっても上値は重たいのだが、買いスタンスで。

節目の1400万円から下放れると、1300万円をも割り込んできた。ただし、先週末に示現した下ヒゲの長い同事線で目先の下値を確認か。1200万円を割り込まない限り、落ち着いた動きを取り戻していくであろう。

ペンタゴンチャート上では

右肩下がりのBCラインが上値抵抗線となり大きく値をさげたビットコインは下値支持線として期待されたACラインを割り込んでしまった。

C点が位置する時間帯が変化日となり下げ止まることが期待されるが、上値は重たいであろう。

  • 注目日 3月12日前後  

A点水準:約1300万円  B点水準:約1550万円  D点水準:約1300万円

 


川口一晃(かわぐち・かずあき)

金融ジャーナリスト・経済評論家

1986年銀行系証券会社に入社。資産運用業務に従事。その後も銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)三洋投信会社で11年間ファンドマネージャーを務める。その後、ブルームバーグL.Pに移りアプリケーションスペシャリストとして投信の評価システムを開発し、ブルームバーグL.Pを投信の評価機関にする。

1992年ペンタゴンチャートに出会い、方眼紙に手書きでペンタゴンチャートを描き始める。以降、現在に至るまで分析を続けており、国内第一人者として多数の著書を持つ。そして外資系証券会社等を経て2004年10月に独立、オフィスKAZ 代表取締役に就任。

ブログ:川口一晃の仮想通貨テクニカル分析

オフィシャルサイト:コレモナニカノ円

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