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• トランプ関税の矛先がEUにも、メキシコとカナダへの関税では期日で混乱も
• 米ドルは反発し上昇も、ゴールドは続落
• エヌビディア株は引け後に下落、底堅い決算は米株式を押し上げれず
トランプ関税に関しての発言が強まる、次の標的はEUか
トランプ大統領は昨日、カナダとメキシコへ関税を課す予定であるのに加え、EUにも関税を課すと警告しました。しかし、カナダとメキシコへの関税の発効時期については混乱があり、トランプ大統領は4月2日に発効する予定だと示しましたが、ホワイトハウス当局者は後にこれについて反論し、3月4日という期限はまだ有効だと述べました。
カナダとメキシコに対して再び延長が認められたとの見方により、カナダドルとメキシコペソは米ドルに対して一時的に上昇しました。しかし、トランプ大統領は相互関税の発行時期について言及した可能性もあり、この相互関税も25%に設定され、4月に導入される予定のようです。この相互関税が、国境警備強化とフェンタニル取引に関連する25%の関税に加えて適用されるかどうかも定かではありません。
EUもトランプ大統領による貿易戦争の攻撃から逃れることはできないようで、トランプ大統領は欧州の自動車やその他の分野に25%の関税をかけると発言しました。それ以上の具体的な内容は明らかにされませんでしたが、EUはすぐに反応し、EUの報道官は「ただちに断固として対応する」と述べました。
トランプ関税で米ドルが上昇も、ゴールドはまずまず
昨日、米ドルはトランプ大統領の最新の関税に対する脅しを背景に、主要通貨に対して約2カ月ぶりの安値圏から反発し、上昇しました。本日も米ドルは続伸しており、投資家によるFRBへの大幅緩和の期待の高まりを受けた最近の損失分の一部を帳消しにしています。
米国債利回りも回復しており、米10年債利回りは昨日の2ヵ月以上ぶりの低水準である4.245%から4.30%まで上昇しました。安全資産への資金流入とFRBの利下げ幅拡大への期待が、過去2週間の利回りを引き下げてきました。一方、最近米下院で可決された予算決議案は、財政赤字対策に十分に踏み込んだものではありませんでしたが、債券トレーダーはさほど心配していないようです。
しかし、さらに興味深いのは、米国債利回りの低下が加速する中で、ゴールドの上昇が鈍化している点です。一方では、米経済の減速への懸念が高まりや、利下げ幅拡大の期待はゴールドにとってプラスに働くはずです。しかし、ゴールドは2,950ドル付近のレジスタンスラインに直面しており、これが小幅な調整につながりました。
ユーロとポンドは波乱の中、堅調に推移
ユーロは、トランプ大統領のEU関税に関する発言から若干の圧力を受けたましたが、全体的には最近の取引レンジ内で推移し、終値は1.0480ドルとなりました。ポンドは、スターマー英首相がトランプ大統領との会談のため渡米するのを前に、昨日の2カ月ぶりの高値となる1.2715ドルをいくらか下回る水準で取引されました。
今のところ、トランプ関税において英国が個別に標的にされることはなく、今回の会談では、ウクライナがより大きな議題となるでしょうが、英国が厳しい関税から免除される何らかの兆しが見えれば、ポンドがユーロに対してさらに優位に立つ可能性があるでしょう。
エヌビディア決算への市場の反応は鈍いがリリーフラリーの可能性も
火曜日の米株価はまちまちとなり、本日も米先物はプラス圏にありますが、引け後に発表されたエヌビディアの決算に対しての失望感から、反落する可能性があります。
エヌビディアは、一株当たり純利益と売上高の予想をともに上回り、さらに今四半期の業績見通しも予想を上回りましたが、大きな上振れとはなりませんでした。それでも、AI需要が堅調に推移している兆候が見られ、ある程度のリリーフラリーが起こる可能性があるでしょう。
本日この後、投資家は米国の耐久財受注や失業保険申請件数に注目するとともに、ボウマン理事を含む複数のFRB当局者の発言に注視することとなるでしょう。一方で明日の焦点は重要な指標である、PCEインフレ指標に移るでしょう。