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・米国の関税導入で貿易戦争悪化の懸念の中、ゴールドが2,800ドル付近まで上昇
・トランプ大統領はメキシコとカナダへの関税導入を強調
・安全資産への流入と金融政策の乖離から米ドルと日本円は週間でプラスに
・アップルの好調な決算報告で米株式市場は今週の損失分を帳消しにできるか
米国による関税が迫る中、ゴールドは最高値更新して上昇
米国が今夜12時にメキシコとカナダへの関税を導入する可能性を前に、本日の市場は驚くほど落ち着いており、今週のFRBとECBの金利政策決定を受け入れて、それほどパニックになっていません。実際に今週最も市場が動揺したイベントは予想外の要因で、中国からの安値のAI競争への懸念から、AI関連株の売りとなりました。
しかし、この市場のストレスは貴金属、特にゴールドに顕著に現れ、ゴールドは昨年10月から11月にかけての下落トレンドのリトレースメントを完了し、現在は最高値を更新して未領域で上昇しています。トランプ大統領が、カナダとメキシコからの輸入品に対して25%の関税を課すかどうかを決定する前に、投資家がポジションを調整する中、ゴールドは本日前半のスポット取引で日中最高値となる2,800.99ドルを更新しました。
トランプ大統領は昨日、関税の脅しを強調しましたが、米国のガソリン代上昇を避けるため、石油輸入だけは関税引き上げの対象外とする可能性を残しました。しかし本日、フェンタニルの違法取引に関与していると非難する中国も含む関税について何らかの発表があることが示唆されています。
米国の関税決定を控え、カナダドルとメキシコペソは下落基調
カナダドルは米ドルに対して5年ぶりの安値で取引されており、メキシコペソは2年半ぶりの安値となっています。トランプ大統領が関税を実際に導入する場合、これらの通貨は続落する可能性がありますが、全体として市場の懸念は抑制されているようです。
投資家はカナダとメキシコ、そして中国が関税導入を避けるために、土壇場で米国と取引に合意できるか、または関税導入が一時的となることを期待しているのかもしれません。トランプ米政権の国境管理責任者が本日、カナダの政府関係者と会談して、国境管理の改善などカナダの取り組みについて検討する予定です。
中国からの輸入品への関税決定も、市場への影響がはるかに大きくなる可能性があるため、また重要視されています。
米ドルと日本円は上昇
今週の米ドルと日本円は、安全資産への流入により恩恵を受けていますが、金融政策の乖離も要因のようです。FRBは今週金利を据え置き、3月の次回FOMC会合でも一時停止を強く示唆しましたが、ECBとカナダ銀行は、ともに今週0.25%の利下げを決定しました。
一方、日銀は今年中の追加利上げの可能性を示唆しており、植田総裁が国内の基調的なインフレ率が引き続き日銀の目標である2%を若干下回っていると述べたことで、本日の日本円は今週の上昇分の一部を還元しました。
市場の現在の焦点は、本日13:30(GMT)に発表される米PCEインフレデータです。PCE指数が予想を下回る場合、米ドルが下落する可能性があります。
AIへの懸念と大手ハイテク社の決算報告が米株式市場を左右
株式市場では、米株式市場での動揺にかかわらず、アジア指数と欧州指数が今週は黒字に向かっています。しかしトランプ大統領が、本日または明日に中国を含めた3国への関税を発表する場合、この傾向も来週の月曜日には全く変わっている可能性があります。
しかし、米株式市場はAIと大手ハイテク企業の決算報告が焦点となっています。中国のチャットボットであるディープシークの突然の人気に投資家が懸念を示したため、エヌビディア株は月曜日の売りから依然として動揺しています。マイクロソフト株も打撃を受け、今週の決算報告が予想を下回ったことで、さらに下落しました。メタの決算報告は、将来の収益成長に関して疑問が高まったにもかかわらず、メタ株には幸い影響はありませんでした。
しかし、昨日のアップルの好調な決算報告を受けて、アップル株が本日の市場開場前取引でに急騰しており、S&P500とナスダックが上昇に反転する可能性もあります。アップルはiPhoneのセールスが予想を下回ったものの、今四半期での増収を見込んでいます。