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• パウエル議長はFRBは利下げを急がず、金利は据え置くと発言
• カナダ銀行の利下げ決定に続き、ECBは0.25%の利下げか
• 関税に関する不透明感から米ドルは横ばいで推移
• 米ハイテク企業決算報告はまちまち
パウエル議長、今後の利下げの可能性を示唆も、現状は様子見
水曜日のFOMC会合では、予想通り政策金利は据え置きとなりましたが、トランプ政権による関税政策に関する不透明感が漂う中、今後の政策金利の見通しに対しての明確な指針は示されませんでした。ブラックアウト期間直前のウォラー理事の発言を受けて、パウエル議長がFRBのタカ派的スタンスを緩和して会合に臨むのではないかとの期待もありました。しかし、次回の3月の会合で金利が引き下げられる可能性は低いと明言したことで、期待外れに終わりました。
パウエル議長は再び利下げを行う前に、いくつかのインフレに関するデータを見たいと示唆しています。しかしパウエル議長は、FRBが目指す中立金利からまだいくらか離れていることを示唆し、この先さらなる緩和を実施する可能性を残しました。
これを受け、短期金融市場は年末までに1回の追加利下げを織り込んでいますが、債券市場にはほとんど反応がなく、米ドルも政策金利決定とパウエル議長の発言後に方向性を失いました。
米経済指標が市場の不透明感を払拭できるか
FRB当局者も投資家と同様、トランプ政権の関税がどのような形で、どのような規模になるのかについては全く分かっていないようです。FRBは、関税に関して何らかの明確な情報が得られるか、インフレ率が再び低下するまでは、特定の道筋にコミットすることはないでしょう。
したがって、為替市場では横ばいで乱高下する動きがかなり見られており、焦点は目前に迫った米国のデータ発表、すなわち本日の第4四半期GDP速報値と明日の個人消費支出指数(PCE)に移っています。
GDP成長率が予想以上に上昇し、PCEインフレ率が若干下方修正される可能性は十分にあるため、その場合、市場がどのように反応するかを見るのは興味深いものとなるでしょう。
ECBの政策金利決定にも注目
本日はECBの政策決定にも注目が集まります。ECBは昨年夏以来5回目となる利下げを決定し、今回は預金金利を3.00%から2.75%に引き下げるとの見方が広がっています。昨日のFRBやカナダ銀行と同様、トランプ大統領による関税政策の脅威がユーロ圏の経済成長とインフレ見通しに影響を及ぼしています。しかし、ユーロ圏の主要経済がすでに成長の足かせやインフレの問題を抱えているため、ECBは今後数回の会合でさらなる利下げに踏み切る可能性が高いでしょう。
本日発表されたドイツとフランスの実質GDP速報値は期待外れとなり、両国の第4四半期経済が縮小したことを示すこととなりました。ユーロは対米ドルでやや下落しており、ラガルド総裁がユーロ圏の経済成長に対して前向きな発言をしない場合、ユーロはさらなる下落となる可能性があるでしょう。
一方カナダドルは、昨日カナダ銀行が金利を0.25%引き下げ、トランプ大統領が土曜日にカナダとメキシコの輸入品に25%の関税を課す場合、カナダ経済に大きな混乱が生じると警告したことを受けて下落しましたが、本日はやや回復しています。
ハイテク企業決算報告はまちまちのスタート
トランプ大統領の要求に応じて、メキシコとカナダから米国への麻薬の流入を抑制するための提案が土曜日までと差し迫っていることが、米株式市場の不安材料となっているようです。さらに、今週は中国企業からのAI分野競争の高まりにより、AI関連株が大きな打撃を受けています。
しかし、米国先物は昨日の市場閉鎖後に発表されたマイクロソフト、テスラ、メタの決算が強弱まちまちとなったことを受けて、本日は回復傾向にあります。どの企業も市場に急激な動きを促すほどではありませんでしたが、ポジティブな材料もいくつかあったため、今後数セッションでは回復が加速する可能性があるでしょう。ただし、これには本日に控えたアップルの決算報告が、期待を裏切るものでないことが前提となります。