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・米ハイテク株上昇でリスク選好度改善
・トランプ大統領による利下げ要求もFRBは本日金利据え置きか
・本日のFRB議長の記者会見は米ドルのサポートとなるか
・カナダ銀行は本日利下げか、FOMC会合決定を前にカナダドルへの反応は一時的となる可能性も
本日はFOMC決定と大手ハイテク社による決算報告に注目
月曜日の株式市場での暴落以降、リスク選好度は改善しているようで、米ハイテク株は昨日堅調に回復しました。しかし、AIを巡る競争が繰り広げられる中、株式市場の見通しは依然として不透明のままです。本日、中国のテクノロジー企業アリババが発表したAIモデルが、ディープシークと米国のAIモデルのパフォーマンスを上回ると発表したことも大きな注目となり、トランプ大統領の怒りを買う可能性があります。
本日はFRBが金利政策を決定し、またマイクロソフトとメタ、そしてテスラが第4四半期の決算報告を予定していることから、リスク選好度の改善が試されることになるでしょう。決算報告に関しては、発表される結果とは別に、市場はAI事業の成長鈍化の兆候に特に注意を払うことになるでしょう。市場が再び期待外れの反応を示す場合、市場の反応が急激に価格に反映される可能性も否定しがたいことから、本日の決算報告は重要な時期での発表となるでしょう。
本日のFOMC会合は金利の据え置き決定か
一方で、FRBパウエル議長らは本日金利を据え置くと見られています。前回の12月18日のFOMC会合以来、米経済データは強弱まちまちですが、決して失望するほどではなく、差し迫った米経済の減速を示唆するには程遠いものです。本日のFOMC会合決定での声明と記者会見では、市場はトランプ大統領についてのFRBとしての見解を求めているものの、こういった米経済の現状について言及すると見られています。
トランプ大統領は、先週のダボスでの世界経済フォーラムにおいて、世界の中央銀行に利下げを求めました。利下げはこれまでの米大統領も求めていましたが、トランプ大統領の場合かなりしつこく要求する可能性があります。パウエル議長がトランプ大統領に抵抗する可能性は低いと見られますが、その代わりにインフレが依然として高止まりしていることと、トランプ大統領による貿易政策が日に日に不透明さを増していることを認めた上で、 FRBの二大責務である物価の安定と雇用の最大化に焦点を置くことになるでしょう。次回3月でのFOMC会合での利下げの可能性もまだありますが、パウエル議長は次回会合の前に確約することは避けると見られます。
本日はカナダ銀行による金利政策決定も
カナダ銀行も本日金利政策決定を予定しており、市場は95%の確率で0.25%の利下げを行うと予想しています。マックレム総裁らは最近のカナダの強弱まちまちの経済データを利下げの理由とすると見られますが、利下げの真の目的は米国によるカナダへの関税導入によるものである可能性が高いです。0.50%の大幅な利下げを決定する場合、カナダ銀行がトランプ大統領の今後の行動に対して極めて懸念していることを示唆することになるため、本日の会合では可能性はないようです。
カナダ銀行による利下げは想定内のため、結果としてカナダドルは米ドルに対して大幅に下落する可能性は低いでしょう。本日はFOMC会合決定が直後に控えているため、カナダ銀行の政策決定後の市場の動きは短命となる可能性が高いでしょう。
米ドル続伸、暗号資産市場は高いボラティリティ
変動しやすい市場のセンチメントによって、米ドルは特にユーロに対して恩恵を受けて上昇しています。ECBは明日に金利政策決定を予定しており、追加利下げが予想されています。会合に伴う声明と記者会見において、ハト派となるかは議論の余地がありますが、ユーロの強気筋は、ラガルド総裁の全体的なトーンがユーロを押し上げることに、それほど楽観的ではないかもしれません。
一方ゴールドと仮想通貨は非常に高いボラティリティが続いています。ゴールドは2,750ドル辺りで推移しており、パウエル議長が本日タカ派となる場合、ゴールドは調整となる可能性があり、ビットコインは再び10万ドルに到達しました。暗号資産市場では、今週ソラナが最近の上昇の大部分を還元して下落したことから、小幅ながら限定的な動きとなっています。