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・FRBはウォラー理事が今年前半での利下げ示唆も米ドルは小幅上昇
・堅調な米小売売上高と好調な銀行の決算報告も米株式市場は下落
・予想を上回る中国のGDP成長率もトランプ次期政権発足を目前に市場のムード向上とはならず
・ポンドの低迷続く、円高で日経平均株価下落
米利下げ観測さらに高まる
投資家がFRBの利下げ観測をさらに高めたことで、本日の米国債利回りはさらに低下しました。水曜日の米コアCPI指数が予想外に減速したことを受けて、FRBウォラー理事は昨日、利下げ観測に望みをつなぐ発言をしました。
ウォラー理事はCNBCとのインタビューにて、CPI指数が引き続き減速して改善し続ける場合、今年前半での利下げも「妥当だろう」と述べ、インフレがFRBの目標である2%に到達するのも、「予想より早くなる」可能性があることにも言及しました。
投資家はこの発言を受けて、今週前半には今年最初の0.25%を9月に見込んでいたのを6月に前倒して対応し、年末までに合計0.3%以下だった合計利下げ幅も0.42%に引き上げました。
その後、米10年債利回りは4.80%から約4.60%まで低下しました。
トランプ第二次政権の不透明さの中、米ドルの大きな売りはなし
しかし、米ドル下落はここ最近の上昇分に比べると比較的緩やかになりました。日銀の来週会合での利上げ観測が高まっていることから恩恵を受けている日本円に対しての米ドルの下落幅を考慮すると、米ドルの持続的な調整には強力な根拠はないようです。昨日の米小売売上高が好調となったことも、FRBがタカ派でなくなることへの期待を抑えたのかもしれません。
しかし、トランプ氏の第47代大統領就任式を来週の月曜日に控えて不透明さが残るため、本日の市場はいくらか慎重となっており、米ドルはサポートされる可能性があるでしょう。
ポンド下落で英国株上昇、日経平均株価は円高から下落
他の主要通貨の中でもポンドの低迷は依然として続いており、3週間連続でマイナスとなる見込みです。英経済データは今週、CPI指数とGDP成長率、そして小売売上高と重要な指標の発表が続きました。しかし、これらの英経済データは全て予想を下回ったため、イングランド銀行による2月6日の次回会合での利下げ観測が高まっています。
しかし、ポンド下落は英株式市場にとっては朗報となっていて、本日のFTSE100は日中最高値を更新しました。欧州株もまた今週は上昇しています。
対照的に、日本の日経225指数は円高により今月下落基調です。日銀メンバーによるタカ派発言を受けて、ここ数日で来週の利上げ観測が高まりました。
米株式市場の回復は勢い失う、ビットコイン急騰
一方で、好調な大手銀行の決算報告とFRBウォラー理事のハト派発言にもかかわらず、昨日の米株式市場は驚くほど落着きを見せ、3指数全ては木曜日までの上昇分を拡大することができずに下落しました。E-mini先物だけが本日わずかに上昇しており、中国のGDP成長率が予想を上回ったにもかかわらず、米株価はそれほど安定した基盤を築くことが出来ていません。
中国経済は、第4四半期に予想の5.0%を上回って前年比5.4%増大しました。しかし、特にトランプ次期大統領が、大統領就任からすぐに中国からの輸入品に対して関税を引き上げることが大方予想されていることから、中国経済の今後の回復に関しては疑問が残ります。
アジアの株式市場が、この中国のGDP成長率に対して特に反応を示さなかったことも、トランプ氏の今後の行動への懸念が理由であることが裏付けされるでしょう。しかし、この懸念も仮想通貨のトレーダーにとっては懸念材料ではないようで、トランプ第二次政権発足が近づくにつれ、ビットコインは10万ドルを突破して急騰しています。