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・市場は徐々にイベントが重なる週への準備を進める
・トランプ大統領の発言が米経済指標に影を落とす
・米ドルは今週の上昇を維持し、ユーロ/ドルはパリティに近づく
・ゴールドは今後の見通しから上昇、ビットコインは好調な昨年のラリーに追随して上昇
市場の慎重姿勢が米国株に影響
ほとんどの株価指数が2桁の大幅上昇を記録した波乱万丈の2024年に続き、2025年のスタートは強気派にとって驚べくべきものとなりました。新年早々、米株式は小幅な下落となり、これは短期的な見通しに対する市場全体の不透明感を象徴しています。
1月20日に予定されているトランプ次期大統領就任式は、来週の多数の米経済指標に影を落とす可能性もあり、市場にとって次なる重要な日となっています。S&PグローバルによるPMI最終値と新規失業保険申請件数は好調で、良い年明けの幕開けとなりましたが、12月18日に開かれたFOMC会合後の政策金利についての次の動きは依然として不透明のままです。
来週の米経済指標は、FRBの姿勢を問う重要な材料になるかもしれません。特に、トランプ次期大統領が自身の政策について非常に声高に語っていることから、データが堅調であることが証明されれば、インフレ見通しに対する懸念が高まる可能性があるでしょう。
日々注目されるトランプ氏の関税に関する発言は、市場を不安にさせていますが、市場関係者の間では、トランプ次期大統領は主にビジネスマンであるとの見方があります。このような観点は、大統領選挙運動中やトランプ大統領が当選確実となった11月5日以降の様々な発言や脅迫を実行に移すことを妨げる可能性があるでしょう。
米ドルは依然として好調
米株式で見られる慎重な姿勢が、米ドルとゴールドの需要を煽っています。ユーロは米ドルに対して続落し、2022年11月21日以来の安値となる1.0222を記録しました。特にユーロ圏からのニュースがネガティブなままであるため、パリティ(1ドル)の可能性は日に日に高まっているように見えます。
ECBチーフエコノミストのフィリップ・レーン理事が本日は発言予定となり、来週発表される12月のユーロ圏インフレ速報値を前に、ECBメンバーによる発言の幕開けとなるでしょう。来週のデータの結果にかかわらず、1月20日のトランプ大統領就任式後に予想される「台風」に対して、ECBとしては、さらなる調整と対応策を講じると想定されています。
興味深いことに、ドル/円は、日本政府の口先介入と、1月24日の日銀会合での0.25%利上げの可能性が高まったことの両方に対して、市場参加者がポジティブに反応したため、今週は一段と静かな動きとなっています。日本の経済データが良好なものであれば、円は更なる下落を防ぐことができるかもしれませんが、最終的には米ドルトレーダーが市場の手綱を握っているでしょう。
ゴールドとビットコインが上昇基調で年初を迎える
このような状況の中、ゴールドは50日単純移動平均線(SMA)付近で平均回帰を繰り返した後、投資家達が最初の一手を打つ時が来たと判断し動きを見せたため、ゴールドは昨年12月13日以来の高値まで押し上がりました。この上昇は、通常の市場条件下では、ゴールドにとってはマイナスの傾向となるはずの米ドル高と米10年債利回りの上昇にもかかわらず起きています。しかし、トランプ次期大統領の就任が目前に迫っていることが、現段階で最も強い要因である可能性を示唆しており、この状況は大統領就任式が予定されている1月20日に近づくにつれて強まる可能性があるでしょう。
一方、暗号資産は12月の低迷後、復活の兆しを見せています。ビットコインは現在3%の上昇を見せており、他の主要な暗号資産も2025年は順調な滑り出しとなっています。新たなきっかけを欠いたこれらの動きは、昨年の仮想通貨の爆発的な利益がクリスマスディナーの話題となったことで、「取り残されることへの恐れ(FOMO現象)」という反応と見ることもできるでしょう。