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米ドルは対主要通貨で回復
昨日に対主要通貨で上昇した米ドルは、本日も高値で推移しています。クリスマス休暇の週には主要な経済指標発表がない為、政策金利見通しがFX市場を動かす主な要因となっています。
直近の政策会合においてFRBは0.25%の利下げに踏み切りましたが、金利政策の方針を見直し、2025年には0.25%の2回の利下げに留める姿勢を示しています。今年9月には、2025年の利下げは4回と予想されていました。
先週金曜日に発表された米PCEが予想よりも鈍化したものの、米ドルの利益確定売りが見られ、FRBの金融政策の方針はハト派路線に移行する他国の中央銀行と明らかに乖離している為、今週の米ドルは反発の動きを見せています。
現在の所、市場では翌年の米利下げ幅は僅か0.36%と予想され、その一方でECBの翌年の利下げ幅は1.10%と予想されています。これにより、ユーロ/ドルの下落トレンドは継続し、主要なサポート水準の1.0330ドルを割り込むのも時間の問題でしょう。
豪ドル安加速の流れ
最近ハト派路線に移行したもう一つの中央銀行は、数か月前までタカ派路線を維持していたオーストラリア準備銀行です。本日発表された直近の豪政策会合の議事録では、中央銀行が予想よりも早くに利下げに踏み切り、2025年の利下げ幅は0.75%となっていることが明らかになりました。
この方針転換は豪ドルを下落させたものの、豪ドル安の要因となっているのは金融政策の乖離だけではありません。第二次トランプ政権での米中貿易戦争への懸念が豪ドルの重しになっており、本日に中国政府が低迷する国内経済を立て直すために、2025年の3兆元規模の特別国債発行に合意したにもかかわらず、豪ドル回復には繋がりませんでした。
為替介入の可能性で揺れる円
日銀のみが利上げ路線を維持しているものの、先週のドル/円は5か月ぶり安値まで急落し、新たな口先介入を引き起こしました。
直近の政策会合では、日銀が利上げを見送った為、円買いの動きが後退しました。日銀は追加利上げに意欲を見せているものの、利上げ実施には急いでいないようです。
植田総裁は、米新政権を巡る不確実性、及び春闘の重要性を強調し、さらなる情報を待つ姿勢を示しました。しかしながら、本日に発表された10月の政策会合の議事録では、米選挙前から同様の懸念が日銀にあったことが明らかになっています。
こうしたことを考慮しますと、翌年5月前までの0.25%の利上げの公算は低く、日銀のハト派寄りの発言が円安の流れを加速させる可能性があります。ドル/円の一段の上昇は為替介入と急落の余地があり、ドル/円の上昇が最も安全は取引ではない可能性があります。