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・水曜日のFOMC会合でのドットプロットに焦点の中、米ドルはやや下落
・米株式市場は安定も中国経済への懸念が世界の株式市場に重荷に
・ユーロとポンドは堅調なサービス業PMIからそれぞれ安定
・ビットコインは準備金構想実現への期待から急騰
水曜日のFOMC会合を前に米ドルと米国債利回りは高値から後退
FRBによる今後の大幅利下げ観測が後退する中、今週水曜日のFOMC会合決定に市場は大いに注目しています。トランプ次期大統領による米経済への楽観的見解と財政赤字拡大への懸念が相まって、米10年債利回りが一時的に4.4%を超えて上昇したことから、先週の米ドルも2週間半ぶりの高値で取引を終えました。
さらに、トランプ氏が来年明けに大統領に任命される前に、インフレがFRBの目標とする2%を上回った水準で高止まりしており、市場は来年のFRBの利下げ予想を後退させており、たった2回の0.25%の利下げのみを織り込んでいます。
今週のFOMC会合での0.25%の利下げはほぼ完全に織り込まれているため、市場にとってさらに重要なのは、FRBが市場の予想に賛同して、来年の利下げ回数の予想を減らすのかどうかとなります。
今の段階では、FOMC会合参加者が来年の合計利下げ幅を0.50%未満と示唆する可能性は低く、中には来年のインフレ率の低下を視野に入れて、合計で3回の利下げを支持するメンバーもいると思われるため、市場はFRBのドットプロットがいくらかハト派となると予想しています。
実際にそのシナリオ通りとなる場合でさえ、パウエル議長がこれまでの慎重なスタンスを軟化させない限り、市場は必ずしも前向きに反応しないかもしれません。
ハイテク株ラリーも他の株式市場は下落基調
以外にも、市場による金利経路の上方修正も米株式市場にはあまり打撃とはならなかったようで、今月のダウ平均のみが赤字となっており、ハイテク株の多いナスダックは最高値を更新しています。ブロードコムは、AIを取り巻く熱狂から恩恵を受けた最新の半導体メーカーとなり、先週の金曜日に堅調な収益ガイダンスから、株価が24.4%も急騰しました。より広範なハイテクセクターも同時に上昇基調です。
しかし、本日の欧州とアジアの株式市場は、米国との今後の貿易戦争の可能性と、欧州の政情不安、そして中国の消費低迷の中、お祝いムードとは程遠い状況です。
中国での11月の小売売上高は急速に減速したことから、中国政府による景気刺激策に対する不十分な対応への失望感が高まっています。工業生産はいくらか回復したものの、この市場の懸念を払拭することはできませんでした。
欧州では、ドイツ、フランス、そしてイギリスの製造業PMI指数が50を下回って縮小したことから、S&Pグローバルによるサービス業PMI指数が予想を上回ったにもかかわらず、株式市場の上昇とはなりませんでした。
今週の英中銀と日銀の金利決定にも注目
一方為替市場では、ユーロとポンドは、ユーロ圏とイギリスの全体的な経済の見通しが悪化せず、場合によっては若干改善も見られたことから、先週の米ドルに対する損失の一部を取り戻すことができたようです。
本日のセッション前半にて、ポンドは1.26ドル突破に近づく水準まで回復しました。今週木曜日のイングランド銀行の金利政策会合では金利を据え置き、最近の軟調な英GDPを反映した内容に声明を修正しない場合、ポンドは今週上昇する可能性があります。
一方、日銀は賃金の伸びに関するデータを見定めるため、木曜日の政策会合にて利上げを行わないと予想されていることから、円安が引き続き進行しています。最近の経済成長と価格の指標が堅調に推移していることを鑑みると、日銀のこの慎重姿勢は意外といえます。それでも、日銀がタカ派となる場合は円安が反発する可能性があります。
ビットコインは再び急騰
暗号資産市場では、トランプ次期大統領が先週、ビットコインの戦略的な準備金を承認する意向があると言及したため、ビットコインは上昇幅を拡大しました。
ロシアもまた同じような準備金の構築を検討しており、米政府とロシア政府間での競争がさらに仮想通貨を押し上げる可能性があります。ビットコインは本日の前半で106,533ドルの最高値を更新した後小幅下落しました。