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・月末要因から株価指数とゴールドは赤字に
・来週火曜日の米大統領選に向けて市場は引き続き警戒感
・本日の焦点は米雇用統計
・米ドルはユーロと日本円に対して上昇できず
株価指数は月末要因で赤字に
ここ最近の市場は比較的静かだったものの、昨日のセッションは、株式市場とゴールドにおいて、大幅な調整から下落となりました。マイクロソフトとメタが予想を上回る決算を報告したにもかかわらず、利益確定と月末要因、そして、AIへの巨大投資に対する懸念から、市場は赤字となりました。
10月の米株価指数は4月以来のマイナスの月となりました。また、S&P500とダウ・ジョーンズは、8月初旬以来初めて2週間連続で赤字で週を終えそうです。しかし、株式市場の強気筋は、今週の下落を利用して、年末の恒例のサンタラリーに備える可能性があります。
一方、昨日のゴールドは50ドルも急落した後、2,750ドル付近まで回復しました。特に米大統領選とFOMC会合が来週に迫っている中、イスラエルが米国提案のレバノンとの停戦協議を検討しているとの報道以外に、このゴールドの下落を完全に正当化する理由は見当たりません。今年のゴールドは引き続き33%の上昇を享受しており、31%の上昇を記録した2007年以来の好調な年となっています。
昨日の市場の反応はまた、来週の重要なイベントへの警鐘にもなりました。本日の重要な米雇用統計に始まり、来週はボラティリティがさらに 上昇すると見られており、取引も少し大胆かつ困難となるでしょう。
本日の米雇用統計に注目
本日12:30(GMT)、米非農業部門雇用者数が発表となり、9月の25万4千件となった大幅増加に続いて、11万3千件の増加が予想されています。また、失業率は4.1%、平均賃金の伸びは4%で安定すると見られています。ハリケーン・へリーンが本日の米雇用統計に影響する可能性も多少あり、12月上旬に適切な修正が発表されることになります。
11月7日にFOMC会合決定が予定されており、5日の米大統領選が無事に遂行されると仮定して、FRBパウエル議長らは9月中旬以降の進展を協議することになります。現段階では、0.25%の追加利下げが確実視されていますが、10月中旬の一部FRBタカ派による発言を鑑みると、本日の非農業部門雇用者数が25万件を超える場合、来週のFOMC会合での決定がかなり複雑となる可能性があります。
米ドルは月末要因から恩恵受けず
昨日の市場の反応から米ドルが恩恵を受けなかったことは奇妙な現象と言えます。ユーロの強気筋がユーロ圏のCPI指数後の上昇を維持しようと必死に試みたため、ユーロ/ドルは現在、1.0900を若干下回って取引されています。ECBの金利見通しにはあまり影響はないようですが、12月のECBの政策会合にて、0.50%の大幅利下げが選択肢となることには市場はそれほど自信がないようです。
11月は通常円安が進行する月です。しかし、昨日の日銀植田総裁のタカ派発言が、ドル/円の上昇を一段落させるのに重要な役割を果たしたようです。市場は、12月の日銀会合にて、0.10%の利上げを決定する可能性を73%に織り込んでおりますが、先週末の衆議院総選挙の結果を受けて、国内の政局不安によって、日銀が1月の会合まで次の利上げを先延ばしせざるを得なくなる可能性もあります。
一方、中国の財新製造業PMI指数が拡大の領域となったことにもかかわらず、豪ドルは米ドルに対して上昇しませんでした。オーストラリア準備銀行は早急に利下げを行うとは見られていないものの、9月30日からの豪ドルの弱気トレンドは依然として根強いままです。来週の米大統領選を前にして、来週の火曜日に、オーストラリア準備銀行が政策会合において、再度タカ派姿勢を見せる場合、豪ドルが多少押し上げられる可能性があることを意味します。