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・市場は来週の大統領選とFOMC会合に向けて準備態勢
・本日の焦点は決算報告も米経済データにも注目
・ゴールドとビットコイン上昇、原油価格下落、米10年債利回りは4.3%まで上昇
・日本政府は連立政権に向けて交渉続く中、円安進行か
今週の重要な米経済データに注目、本日はアルファベットによる決算報告
市場は今週の重要な経済指標、特に金曜日の米雇用統計とハイテク大手による決算報告に向けて徐々に準備を進めています。本日は、アルファベットによる決算報告があり、明日はマイクロソフトとメタ、木曜日にはアマゾンとアップルと続きます。
しかし、市場の思惑は来週の重要イベントにあります。11月5日の米大統領選の結果は、2日後となる7日のFRBによる金利政策決定など、広範囲に大きな影響を与えることになります。市場は、来週のFRBによる0.25%の利下げを依然として確信していますが、時間的にFOMC会合までに状況が劇的に変わる余裕が十分あります。
例えば、この2週間で市場が最も混乱するシナリオとしては、非農業部門雇用者数が10万件を下回るなどの低調な米経済データの兆しが始まる、AI時代の訪れとなる好調な決算報告が続く、トランプ氏が大統領に再選されるなどが挙げられます。
このような事態が起こった場合、市場はトランプ氏再任が前回のトランプ大統領1期目の混沌に近い状況の繰り返しとなると想定していることから、リスクセンチメントが大きな打撃となる可能性があり、FRBは株式市場と米経済を支えることを選択するのか、関税などの一連の保護主義的な政策がインフレの加速となり得る可能性に備えるのかの判断を迫られるかもしれません。
米国債利回り上昇、ゴールドも続伸
来週の大統領選の結果に関係なく、債券市場には警戒感が広がっており、米10年債利回りは4.3%を若干下回る水準となっています。この水準は、現在のFRBのスタンスとは相容れないように見えますが、米国の債務は膨れ上がっており、次期大統領は、財政状況の整理という膨大な任務に直面することになります。
この現状が、現在のゴールドの上昇の一因かもしれません。本日のゴールドは、小幅上昇しており、最高値である2,758ドルに近づいており、需要は来週も継続すると見られています。一方で、原油価格は10月8日の高値である78.96ドルから急速に下落し、9月上旬の安値付近で取引されています。
ビットコインは、6月上旬以来の最高値で取引されており、現在最も恩恵を受けている数少ない資産の一つです。大統領選前 の候補者による発言がビットコインの需要を押し上げているようで、また、大統領選後の著しいラリーの可能性を見逃すまいとの市場の焦りも重要な役割を果たす可能性があります。
さらなる円安進行となるか
米ドルはユーロと日本円に対して最近の上昇を維持しています。自由民主党の石破党首は、日曜日の衆議院総選挙の結果を受けて、解決策を見出そうとしています。公明党以外に連立政権を設立する党を見つけることが主な課題となりますが、その交渉には時間がかかりそうです。過半数割れの連立政権では、新議会において即解散、そして新たな選挙となる可能性もあることから、石破氏を辞任に追い込むことになるかもしれません。
国内の政情不安によって、今週または12月での政策会合での日銀の立場はより困難となるでしょう。自民公明の新たな連携となるのではと噂されている国民民主党の党首は、すでに「実質賃金が停滞する現在、日銀は大幅な政策変更は避けるべきだ」と述べています。これは、日本円が米ドルとユーロに対しての追い風を次第に失いつつあることを意味します。