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・FRB議長は9月会合での利下げ示唆、株価回復へ
・日銀の追加利上げで円高、米ドルは円に対してのみ下落
・本日英中銀は利下げか、ポンドに圧力
・中東情勢の悪化で原油価格は上昇
パウエル議長、9月利下げの可能性を示唆
米連邦準備制度理事会(FRB)の水曜日の金利政策発表ではサプライズはなく、予想通り金利を据え置きました。しかし、市場はほぼ期待通り、次回の9月会合で利下げが行われる可能性があるという明確な合図を得ました。
大方の予想通り、FOMCの声明文ではハト派的への転換を強調するよう修正されました。声明文では、インフレ目標の達成に向けて「さらに進展があった」とし、インフレ加速のリスクはもはや一方的ではないことが示されました。
しかし、市場を本当に活気づけたのは、ジェローム・パウエル議長の記者会見での発言で、ある一定の条件が満たされれば「9月会合での利下げもあり得る」と投資家に向けて語ったことです。パウエル議長は利下げ観測をさらに高めるため、7月の金融政策決定会合で利下げに踏み切るかどうか「実際に議論していた」と明らかにしました。とはいえ、9月の利下げを完全に約束するには至りませんでした。
ハト派FRBでハイテク株は回復基調
FRBが利下げに向けて進展しているにもかかわらず、依然として慎重になっている一因には、先週の米GDP数値とコアPCE指数が予想外に上振れとなり、米経済データが完全にFRBの期待通りとはなっていないからでしょう。明日の米雇用統計も、ハト派転換への期待を試すことになりそうです。
投資家は今年の残り3回のFOMC会合にて、0.25%ずつの利下げをほぼ完全に織り込んでおり、米国債利回りも圧力を受けています。
昨日の米10年債利回りは、6か月ぶりの低水準まで低下し、米株式市場の強気筋にとっては好材料となりました。米ハイテク株は顕著な反発を見せ、ナスダック100は2週間の下落後、3.0%急騰しました。米国政府が公表予定の中国半導体メーカへの輸出禁止には、免除が伴うのではとの報道から、半導体メーカー株は上昇しました。
エヌビディア株とメタ株は上昇
昨日のセッションで最も上昇したのはエヌビディア株で、多くの企業がAIに投資する中、AI半導体への需要が引き続き好調になるとの予想から、12.8%上昇しました。アルファベットとマイクロソフトはAIへの巨額の設備投資が、投資家の不安材料となっており、アップルとアマゾンも本日の決算報告にて同様の報告を行うと見られています。
Facebookの親会社であるメタは例外で、本日の閉場後に好調な決算報告をすると見られ、株価が急上昇すると予想されています。
米ドルと日本円は上昇、ポンド下落、原油価格は急騰
FRBが昨日のFOMC会合にてハト派への転換に近づいていることを背景に、昨日の米ドルは広範なドル売りとはならず、日本円に対しての下落幅を拡大しているにもかかわらず、本日は主要通貨に対して小幅上昇しています。日銀は昨日の政策会合にで、引き締めサイクルに入ったようで、FRBによる利下げが近づく中、日本円は好転しました。