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・日銀は追加利上げと国債買い入れ減額を決定
・本日はFOMC金利政策会合決定に焦点
・豪CPI指数は大幅な下振れとはならず
・中東情勢の悪化でゴールドと原油価格は上昇基調
日銀は追加利上げと国債買い入れ減額を決定
日本銀行は市場の予想通り、本日0.15%の利上げを発表し、政策金利を0.25%に引き上げました。これは3月の0.1%利上げに続く2回目の引き締めとなります。政策委員会のメンバー7人は、国内のサービスインフレの加速と、輸入物価が年間でプラスに転じたこと、堅調な賃金上昇、インフレ期待の高まりを理由に、利上げに賛成しました。
タカ派的なコメントにもかかわらず、四半期ごとの日銀展望レポートにほとんど変化はありませんでしたが、生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)は2025年に2~2.3%と上方修正され、4月時点で予想されていた1.7~2.1%上昇というものから大幅に跳ね上がりました。
事前発表通り、毎月の国債購入額を徐々に縮小し、2026年4月には3兆円程度となるよう目標とすることが全会一致で合意されました。日銀は計画を見直し、必要と判断されれば調整する意向です。
基本的に利上げは市場では織り込み済みであり、おそらく国債買い入れについてはさらなく減額と期待していたためか、本日の円相場は米ドルに対して下落しました。とはいえ、円は米ドルに対して7月初旬から約5.5%上昇しました。
本日はFOMC会合決定
本日後半の焦点は米経済に移り、ADPによる非農業部門雇用者数が12:15(GMT)に発表となり、FRBが2日間開催されたFOMC会合を経て18:00(GMT)に金利政策決定を発表します。非農業部門雇用者数については、市場は6月から横ばいの15万件の増加を予想しており、米労働市場の大幅な軟化は示唆されないでしょう。
さらに重要なことは、本日のFOMC会合決定では最初の利下げは期待されていません。しかし、市場は現在完全に織り込まれている9月での利下げをFRBが示唆することを期待しています。最新の米経済データは強弱まちまちとなっていますが、パウエル議長も含めた数人のFRBのメンバーは、物価圧力が持続的に低水準にとどまるとの確信が高まっていることを強調しています。
そうは言っても、FRBが本日ハト派に転じる可能性は低く、その結果、市場には期待外れの反応となって、株価には引き続き圧力となる可能性があります。FRBは8月下旬のジャクソンホール会議にて、利下げを示唆する可能性が高いでしょう。しかしパウエル議長らによって、本日の会合が9月の利下げを示唆するのに適切な時期だと判断される場合は、米ドルはユーロに対して下落するかもしれませんが、米株価はおそらく恩恵を受けて上昇する可能性があります。
昨日のマイクロソフトの強弱まちまちな決算報告を受けて、メタが本日の閉場後、第2四半期の決算報告を行う予定です。
本日の豪CPI指数により豪中銀は問題に直面
世界の中央銀行が利下げを発表するなど、金利政策の緩和に向けて準備する中、オーストラリア準備銀行は依然としてインフレの加速に直面しています。本日のオーストラリアの6月のCPI指数と、さらに重要な第2四半期のインフレレポートでは、トリム平均消費者物価指数の低下といった例外を除いて、下振れとはなりませんでした。また、好調な小売売上高とともに、市場は本日マイナスに反応し、豪ドルは米ドルに対して3か月ぶりの安値まで下落しているにもかかわらず、来週での金利政策会合では、引き続き利上げが発表される可能性もあります。
中東情勢の悪化でゴールド上昇
ハマス最高指導者の暗殺を受けて、今週末にゴラン高原にて報復の可能性があり、ゴールドと原油価格は本日上昇しています。ゴールドは、2,400ドルを突破し、先週の高値である現在2,431ドル付近に向けて上昇しています。