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・米インフレは下降トレンドを再開、米小売売上高も横ばい
・市場のFRBによる利下げ観測が高まり米ドル下落
・日本経済縮小も円高進行
・米経済データから米株式市場は最高値更新、ゴールドもラリー
インフレ減速、小売売上高も横ばいで米ドル下落
昨日、4月の米消費者物価(CPI)指数が米経済の減速を示したことから、市場が利下げ観測を引き上げ、米ドルは全ての主要通貨に対して下落しました。
米CPI指数は、多くのアナリストの予想通り、総合指数は前年比3.5%から3.4%、コア指数も前年比3.8%から3.6%に減速しました。前月比総合CPI指数は、予想を若干下回り、昨日発表の米小売売上高が横ばいだったこともあり、FRBによる利下げが順調に進行するとの見解を裏付けました。
FF金利先物によると、9月での0.25%の利下げは引き続き完全に織り込まれており、年内での合計利下げ幅もCPI指数発表前の0.45%から0.51%まで拡大しました。7月での最初の利下げの確率は、依然として35%と予想されています。
本日は、先週の失業保険申請件数に加え、アトランタ連銀ボスティック総裁とクリーブランド連銀メスター総裁、そしてフィラデルフィア連銀ハーカー総裁の発言が注目となるでしょう。
4月の米雇用統計が予想を下回ったことを受けて、市場は5月の失業保険申請件数から、今月も労働市場が軟化したのかを確認する機会となり、FRBメンバー、特に今年投票権を持つメスター総裁とボスティック総裁が、昨日の米CPI指数を受けてどのような発言をするのか参考にしたいと考えているかもしれません。
円高で介入の懸念後退
本日のアジアセッションにて、日本経済が第1四半期に予想以上に縮小したにもかかわらず、円高が進行しました。日本のGDPが縮小を示したことで、日銀が数か月以内に追加利上げを行うとの決定を複雑にする可能性があります。
円高となった背景には、東京での取引において、米国債利回りが日本債利回りよりも低下したことが関係しているのかもしれません。ドル円の下落によって、日本政府による介入への懸念が後退する可能性があるものの、国内の経済データが、日銀の夏頃の利上げを支持しない内容が続く場合、円安が再び進行して、さらなる為替介入の可能性が高まります。
昨日の豪ドルは上昇しましたが、本日は昨日の上昇分の一部が取り戻されて一段落しました。本日、オーストラリアでの雇用統計が発表となり、4月の雇用者数は予想以上に増加したものの、失業率が3.9%から4.1%に上昇したことから、利上げ観測が後退したためです。
米CPI指数の軟化を受けて株式市場とゴールドは上昇基調
米CPI指数がFRBによる利下げをサポートすると市場が解釈したことから、昨日の米株式市場は3指数ともに最高値まで急騰しました。予想を上回る企業決算シーズンとともに、FRBが以前よりも大幅に利下げに踏み切るのではとの憶測から、米株式市場は引き続き未知の領域まで上昇する可能性があります。
ゴールドは米ドル下落と米国債利回りの低下から恩恵を受けて、最高値付近まで上昇しました。ゴールドは、FRBのタカ派的見解が示唆されていた際にも上昇したという事実から、中国人民銀行などの中央銀行による買い入れ増加が示唆されています。