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ゴールドが最高値更新
本日、イースター休暇により、多数の欧州市場が閉場となり流動性が低下する中、世界最古の安全資産のゴールドが2,265ドルまで急騰し、最高値を更新しました。
中央銀行によるゴールドの買い付け、インフレ鈍化による利下げ期待、及びヘッジ目的による中国人投資家からの根強い需要を背景に、今年に入って、ゴールド価格は9%以上値上がりしています。
今年に入っての全面的な米ドル高、及び国債利回り上昇にもかかわらず、ゴールドが急騰していることは注目に値します。ゴールドは米ドル建てであり、利回りが発生しないことから、通常はゴールド高や国債利回り上昇はゴールドの下落要因になります。したがって、このようなゴールド上昇はゴールドへの需要があることを示しています。
今後もゴールド相場の見通しは明るいようです。地政学リスクを背景に中央銀行によるゴールド買いや、米ドル離れの為の中国政府によるゴールド買いは継続する模様です。したがって、当面の間、ゴールドの需要増加の傾向は続くでしょう。トランプ氏が米大統領に再選された場合、米中関係改善の膠着状態への懸念により、中国政府がゴールドの買い付け枠を拡大させる可能性もあります。
更に、利下げがゴールド高の追い風となる公算が大きいでしょう。国債利回りは高水準で推移していますが、国債利回りが通常の水準に戻り、米経済が失速した場合、ゴールドの需要は増加するでしょう。
円は30年ぶり安値付近で推移
外国為替市場は、静かな週明けとなりました。殆どの欧州市場はイースター休暇による閉場で、取引量が低下しています。静かな市場ムードを反映し、主要通貨ペアは始値付近での推移となり、新たな市場の動き待ち状態となっています。
ドル/円は151円と152円の狭いレンジ幅内で安定推移しています。先週の日銀による為替介入を示唆する複数回の牽制は、一段の円安の流れを阻止したようです。しかしながら、円の回復は限定的となっていることから、投資家は円買いにはあまり積極的ではないようです。151円から152円のレンジ幅を突き抜けない限りは、ドル円相場の次の方向性は明らかにならないでしょう。
米ドル関しては、先週金曜日のPCE価格指数の結果やパウエルFRB議長の発言は市場を動かす要因にはなりませんでした。パウエルFRB議長は、2月米PCE価格指数は「私達の期待に沿った」内容だったと発言し、年内利下げの方向性に変更がないことを示唆する発言として市場で解釈されました。
今週は、米ドルの重要な経済指標が複数発表される予定です。本日には米3月ISM製造業景況指数が発表され、水曜日には米3月サービス業PMIが発表されます。しかしながら、今週の最も重要なイベントは、金曜日の米3月非農業部門雇用者数の発表で、FRBの6月利下げの判断材料となります。
米株価は最高値でのスタートとなる見通し
本日、イースター休暇明けとなる米株式市場では、先物指数がS&P 500の最高値付近ですのスタートを示しています。
先週末に発表された中国3月製造業PMIが回復し、市場のリスクムード改善に繋がりました。リスクムードの回復は、中国経済に反応する豪ドルの動きにも影響し、本日の豪ドルは上昇しました。