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消費者物価指数の結果が根強いインフレを示すかに注目
米第4四半期GDP・確定値が利下げに急ぐべきではないというウォラーFRB理事の見解を裏付ける結果となり、昨日の米ドルは対主要通貨での上昇を継続しました。
本日後半には米2月PCEが発表される為、米ドル市場では積極な取引が控えられ、より慎重な姿勢が見られます。FRBがインフレの判断材料として重視するPCEコア・デフレーターに注目が集まるでしょう。米2月PCEコア・デフレーターは、前年同月比2.8増で横ばいが予想されいます。
アトランタ連銀のGDPナウが2024年第1四半期の米経済の底堅い推移を示していることから、根強いインフレを示す新たな指標結果が発表された場合、6月利下げ観測が後退し、米ドル上昇の追い風となるでしょう。
日銀の為替介入は時間の問題?
本日は、グッドフライデーの祝日により、殆どの債券市場と株式市場が閉場となっています。そのため、市場の流動性低下により、外国為替市場のボラティリティは通常よりも高くなるでしょう。
当局が直ちに為替介入に踏み切らなかったとしても、円の一方的な投機的動きの横行への警戒感が強まり、円売りトレーダーが市場から締め出される可能性があります。円安トレンドが継続する場合、155円台が視野に入るでしょう。
原油価格回復でカナダドル上昇
米ドル高の流れにもかかわらず、カナダドルはカナダ1月GDPの予想を上回る結果により上昇しました。
原油価格の回復は、コモディティ通貨の上昇に繋がったようです。最近の原油高の明確な要因は見られないものの、OPECプラスによる6月までの減産継続見通し、及び地政学な紛争による供給への影響により、原油価格が回復したようです。
米株式市場は横ばい推移、ゴールドは最高値更新
第1四半期の最終日となる昨日の米株式市場では、大きな動きは見られませんでした。ダウ工業株、及びS&P500は若干上昇して引け、ナスダック指数は若干下落して引けました。昨日の取引終了で、S&P500は2019年以来最高の第1四半期を確定しました。
本日は米株式市場は閉場ですが、PCE関連の影響は月曜日の市場の動きに反映されるでしょう。指標結果が予想外に根強いインフレを示した場合、月曜日の米株式市場は大幅に下落してのスタートとなるでしょう。
本日、ゴールド価格が急騰し、再び未知の領域に入りました。ゴールド価格は、5月-10月下降トレンドのフィボナッチエクスパンションの161.8%上にある2,245ドルに接近しつつあります。PCE指標結果が米ドルの一段高に繋がった場合、ゴールドは高値から反落する可能性があります。
中央銀行による外貨の買い入れ枠拡大、及び地政学な先行き不透明感継続を考慮しますと、ゴールドの一段の上昇、及びテクニカルゾーンの2,245ドル突破の可能性は高いでしょう。