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・米GDPを前に米国債利回り回復で米ドル上昇
・ドル円相場は150円突破、日銀介入に警戒感
・ECBは本日据え置き発表か、焦点は今後のガイダンスに
・アルファベットによる期待外れの決算報告で米株式市場下落
本日の米GDPは米ドルの追い風となるか?
米国債利回りは、月曜日に一時突破した心理的ゾーンである5.0%に向けて上昇を再開していることから、米ドルも続伸しました。
しかし、FF先物による予測金利経路に実質変化はなく、FRBによる1月までの最後の0.25%利上げは依然として40%、来年の利下げ幅は約0.75%と織り込まています。したがって、今後の経済データが堅調な米経済を示唆する場合、上振れ調整の余地があり、米ドル上昇の追い風、おそらく米10年債利回りの5.0%突破につながる可能性があります。そうなると、投資家が債券市場に投資する可能性となる次の領域は、2006年6月と2007年6月に利回りのピークとなった5.3%辺りとなるかもしれません。
本日は、第3四半期の米GDP発表が焦点となるでしょう。米経済の成長率は第2四半期の2倍となると予想されており、アトランタ連銀によるGDPNow は、さらに高い成長率を予想していることから、第3四半期のGDP数値は予想を上回る可能性があります。
日本政府による介入はあるか、ないのか?
本日最も注目を集めているのはドル円相場で、昨日心理ゾーンである150円台を突破しました。日本政府による為替介入がまだ見られない中、本日も円安は進行しており、150円60銭辺りで取引されています。
しかし、政府による為替介入はないとは言い切れません。おそらく、政府は介入のレベルを高く設定しているのかもしれません。実際、本日鈴木財務相は、為替相場について緊張感を持って動向を注視すると述べ、円売りに対して警告を発しました。
本日の米GDPが予想以上に好調となり、市場が前向きの反応をする場合、日本政府による為替介入を招く可能性があります。しかし、日銀がイールドカーブ・コントロールで国債利回りの上限を設定しているのに対して、米国債利回りは上昇し続けていることから、介入があったとしても、ドル円相場は結局上昇トレンドを再開することになるかもしれません。
円が顕著で持続的な回復をするためには、日銀が超緩和政策を直ちに改正する必要があるのかもしれません。一部によると、日銀はすでに利回りの上限を引き上げる案について話し合っていると言われています。
本日はECBによる政策金利発表
本日はECBによる政策会合も予定されています。前回の会合では、0.25%の利上げを決定しましたが、この利上げが今回の引き締めサイクルでは最後となると示唆されています。
前回会合以来、ECBの中には、追加利上げなしでもインフレが目標である2%に戻る可能性があると主張するメンバーも出てきています。一方経済データは、ユーロ圏経済の損傷が指摘されています。このため、市場は本日の会合にて利上げはないと確信しており、来年における約0.65%の利下げを織り込んでいます。
したがって、今会合での焦点は、ECBが実際に来年の利下げを想定しているのかへの手掛かり探しとなるでしょう。利下げ観測を確信するような材料は、さらなるユーロ下落となる可能性があります。
昨日カナダ銀行は、政策会合にて利上げを行わず、必要に応じた今後の利上げの可能性は残したものの、今後の成長の軟化を予想しました。市場はカナダ銀行による今後の利上げの確率は低いと見ているようで、カナダドルは米ドルに対して下落しました。
アルファベットのクラウド事業は減速で米株式市場下落
米株式市場は昨日、好調なマイクロソフトのクラウドサービスのアジュールとは反対に、アルファベットが期待外れのクラウドサービス収益を発表したことから、ハイテク株の多いナスダックが2%以上も下落しました。昨日の閉場後、メタが予想を上回る決算を報告しましたが、広告需要の軟化を警告したことから、株価は下落しました。このため、本日の始値は低下する可能性があります。本日の閉場後、アマゾンによる決算報告が予定されています。