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低調な経済指標から世界債券利回りは低下
エヌビディアの決算報告でナスダック急騰、ゴールドと株価上昇
主要為替ペアは大きく変動、日本円が一時的に上昇
低調なPMIで世界経済の減速示唆
世界の主要各国から低調な企業調査結果が続き、各国の中央銀行の引き締め政策も終焉を迎えているとの認識から、昨日の金融市場は衝撃的なセッションとなりました。つまり、世界経済の勢いが失速しつつあり、特にヨーロッパ経済減速は著しいようです。
欧米にて新規受注が減少し、ヨーロッパでは特に大きく落ち込みました。この指数は最も重要な指標の一つと見られていることから、経済成長のパフォーマンス低下を予見しています。この兆しはユーロ圏とイギリスに見られ、両経済はともに今四半期に0.2%の縮小を示しています。
また労働市場も、各国のPMIによると、8月の企業雇用の停滞が示され、経済減速への懸念に信ぴょう性を与えています。一方、インフレ圧力は、エネルギー価格上昇により高止まりしており、中央銀行にとっては事態がさらに複雑となっているようです。
欧州における景気後退のリスクが再浮上し、米経済も勢いを失いつつあると示唆される中、市場は高い金利の維持は長続きしないだろうと予想しており、世界の債券利回りが急激に低下しています。
ゴールドと株価は上昇基調
債券利回りが低下する場合、他の資産が自然と魅力的となります。債券のようなリスクのないリターンが低下する場合、投資家は他の資産でリスクを取るようになります。これが基本的な重力となり、利回りが低下すればするほど、他の資産が上昇し、逆の場合も同様となります。
このため昨日、景気後退への懸念にも関わらず、株式市場は上昇しました。将来の金利低下への期待とともに、株式市場では一般的に「悪いニュースは良いニュース」と捉えられます。そうは言っても、経済成長の減速は、最終的には企業利益にも影響を与えることから、このアプローチは短期的であるといえるでしょう。
実質利回りの低下とそれに続く米ドル下落から、ゴールドも恩恵を受けました。利回りの報酬のない、米ドル建てのゴールドは、200日移動平均線を超えて一時的に下降トレンドを突破し、見通しが中立となっています。ジャクソンホール会議での明日のパウエル議長の講演によっては、ゴールドがこの回復を持続させることができるかが決まるでしょう。
為替市場は不安定、エヌビディアの決算報告は予想を大幅に上回る
為替市場では、世界経済の減速が示唆されたことでボラティリティが上昇しましたが、多くの通貨ペアは方向性を模索しているようです。ユーロ/ドルは、ピンボールのように激しく変動し、低調なユーロ圏のPMIで下落した後、低調な米PMIからリスクトーンの改善を受けて、全体として上昇して取引を終えました。ポンドも同様な動きでした。
昨日一番上昇したのは日本円で、海外の利回り低下とともにその魅力が高まり、豪ドルやNZドルといったリスク連動通貨も恩恵を受けました。そうはいっても、この上昇は小幅にとどまり、本日はすでに下落し始めています。
最後にAI関連株では、エヌビディアがアナリストたちの予測を大きく上回る好調な決算を報告したことで、株価は時間外取引でさらに8%上昇し、過去最高値を更新しました。エヌビディアは、収益、利益、マージン、ガイダンスなど、あらゆる面で予想を上回り、また自社株買いの発表をしたことも追い風となりました。このため、株式市場全体は本日上昇して取引されており、先物によると、ハイテク株の多いナスダックが市場を牽引する模様です。