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FRBが追加利上げを示唆するかに注目
昨日の米ドルは、他の主要通貨に対して下落しました。しかしながら、本日はFOMC政策会合を控え、市場は若干様子見ムードとなっているようです。
市場では0.25%の利上げは既に織り込み済みとなっていますが、今後の追加利上げに関しては意見が分かれているようです。6月の物価上昇圧力が予想以上に低下した為、2024年の利下げ観測が浮上し、2024年末には、現在の政策金利よりも0.90%の引き下げが予想されています。
今回の0.25%の利上げは想定内の為、市場の反応は限定的でしょう。したがって、市場の関心は声明文内での追加利上げへの言及に向けられます。更に、パウエル議長が前回の様に利下げ観測を後退させるかにも市場の注目が集まるでしょう。
コアインフレがFRBの目標の2倍の水準で推移している為、現段階での利上げサイクルの終了の示唆は賢明な判断ではないでしょう。したがって、FRBはインフレ抑制の必要性を改めて強調し、パウエル議長も記者会見で当面の間は利下げへの転換はないとの見方を示す模様です。
今後数か月内で、今までの利上げがインフレ抑制に繋がるとの見方が一部あり、市場は今回の発言がタカ派となった場合、利下げ観測に繋がるかに注目するでしょう。
ECBが慎重姿勢に傾くかに注目
ユーロ/ドルは、サポートラインとなる1.1010ドルを割り込んだものの、一段安となるかは明日のECB政策会合結果次第となるでしょう。
今回、0.25%の利上げはほぼ確実視されています。しかしながら、9月の利上げについては、複数のECBメンバーが確実ではないとの見方を示しています。月曜日に発表されたPMI指数の脆弱な結果から、市場は利上げ観測を調整したようです。
12月の利上げ観測も若干残っていますが、2024年の利下げ観測が上昇しています。数週間前までは、利下げは予想されていませんでしたが、現在は2024年末には現在の政策金利よりも0.25%の引き下げが予想されています。
市場の関心は、ラガルド総裁が緩和路線に変更するか、或いは経済指標の脆弱な結果よりもインフレ抑制を重視してタカ派の姿勢を維持するかに向けられるでしょう。
昨日の豪ドルは対米ドルで大幅に上昇したものの、本日には大きく下落しました。豪第2四半期消費者物価指数が前年同期比7%から6%に低下しました。予想外の低下は、来週の豪利上げ見送り観測に繋がり、豪ドル急落の要因となりました。
米株式市場の動きはFOMC政策会合と四半期決算結果次第
昨日、米主要3株価指数は全て上昇して引けました。アルファベットとマイクロソフトの決算発表を控える中、AI分野への期待からナスダック指数が株高を牽引しました。
米市場閉場後に発表されたアルファベットとマイクロソフト決算結果は、市場予想を上回りました。アルファベットの株価は上昇したものの、マイクロソフトの株価はクラウド事業の収益の伸び悩みで下落しました。
本日の米市場閉場後には、メタの決算結果が発表されます。FOMC政策会合の結果を受けて、メタの決算発表前に、投資家がポジション調整に動く可能性もあります。
FRBがタカ派寄り姿勢を示した場合、株式の売り圧力が強まるでしょう。一方、市場が利上げが継続しないと判断した場合、株価上昇に繋がる可能性があります。