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景気対策による楽観ムード
昨日、中国政府が公表した追加の景気対策は、市場で好感されました。中国国内の製造業、及び不動産業の業績悪化は経済成長を鈍化させる為、債務拡大への長引く懸念にもかかわらず、中国政府は追加の景気対策を余儀なくされています。
具体的な対策は明らかにはされていないものの、政府の基本方針は自動車、電化製品、及び家財道具を中心に国内需要の積極的な回復を目指しています。更に重要なことは、中国政府が不動産政策の緩和も明確に示していることです。
中国の動きに敏感に反応する市場では、動きが見られました。需要回復期待を背景に、原油価格は3か月ぶりの最高値を更新しました。人民元も値上がりし、香港市場を中心にアジアの株価も上昇しました。
市場の注目は、今回の追加景気対策が中国経済の安定、及び投資家からの信頼に繋がるかになります。現在までの所、債務負担への懸念により、バズーカ砲級の対策は打ち出されていません。したがって、市場は今回の景気対策の詳細と効果を見極める必要があります。
ユーロ安継続、コモディティ通貨上昇、ゴールド横ばい推移
外国為替市場では、中国との繋がりが強い国の通貨が上昇しました。中国の景気対策が自国の輸出増加に繋がる期待により、豪ドルとNZドルの買い圧力が強まりました。
経済指標結果がユーロ圏内の景気後退リスクを浮き彫りにし、今週のユーロは下落しています。今週木曜日のECB政策会合では、利上げがほぼ確実視されています。焦点は、9月の追加利上げが示唆されるか、或いは景気後退リスクによる慎重姿勢が示されるかになるでしょう。
ユーロの売り圧力が強まる一方で、米ドルの買い圧力が強まっています。米7月PMI結果は、経済成長鈍化、及び長引くインフレを浮き彫りにしたものの、ユーロ圏の指標結果程の悪化は見られませんでした。
ゴールドはボラティリティを維持しているものの、今週はまだ横ばい推移となっており、1960ドル付近で推移しています。米ドル高の動きと国債利回り低下が横ばい推移の要因となっているようです。今後のゴールドの動きは、明日のFOMC政策の結果次第となるでしょう。
ハイテク企業の決算結果発表控え、米株価上昇
昨日、米株価が再び上昇し、S&P 500は最高値の6%弱下回る付近で引けました。3月の銀行システムへの対応策としての流動性供給後、大きな調整の動きもなく、株価の上昇が継続しています。
マクロ経済では、ポジティブな要因は見られません。米企業の決算結果は、昨年度から7%から9%程低下しています。したがって、株価上昇の要因は増収ではなく、ヴァリュエーションの上昇によるものです。
本日の米株式市場閉場後、マイクロソフト、及びアルファベットの決算結果が発表されます。AIへの関心が上昇する中、両企業の決算結果は、市場全体にも影響を及ぼすでしょう。