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静かな市場で円は下落
本日、世界の殆どの市場は比較的狭いレンジ幅内での取引となりました。今週は、主要経済国での中央銀行の政策会合、及び四半期決算発表を控え、ボラティリティ上昇が予測される為、市場は様子見ムードとなっているようです。
FRBとECBは既に利上げ姿勢を明確にし、今週0.25%の追加利上げが予想されています。利上げは市場で既に織り込まれている為、サプライズの可能性は低い模様です。したがって、市場の関心は、今後の政策に向けられ、ユーロ/ドル相場はパウエル議長とラガルド総裁の発言内容の影響を受けるでしょう。
不確定要素が最も多いのは、日銀の政策会合です。日銀の現行政策維持見通しがメディアで報じられ、先週金曜日には円売り圧力が強まりました。日本の国債利回りの急落、及びドル/円の下落はボラティリティ上昇に繋がることから判断すると、市場はイールドカーブコントロール政策の調整を予想しているようです。
市場で日銀の政策変更の可能性は低いと判断される一方で、経済状況の変化により、政策変更の必要性が緩やかに上昇しつつあります。物価上昇圧力、及び賃金上昇勢いの加速の現状を考慮しますと、今回の政策会合では実現しなくても、今後の政策会合での政策変更の必要性は高まっているようです。
PMIの脆弱な結果でユーロ下落、ゴールド回復
直近の経済指標結果によりますと、ユーロ圏経済の見通しは悪化しつつあるようです。ユーロ圏のPMI指数の脆弱な結果は、新規受注の警戒レベルのペースでの低下や、今後数か月間の経済成長の鈍化見通しを浮き彫りにしました。
PMI指数結果はユーロ圏が景気後退に緩やかに向かいつつあることを明白にした為、ユーロ/ドルは急落し、重要な節目となる1.11ドルを割り込みました。更に、ECBが今後の利上げに一段と慎重姿勢となる見方も市場で強まりました。
コモディティ市場では、本日のゴールドは横ばい推移となっています。米ドル高による下落圧力、世界的な国債利回り低下による上昇圧力の拮抗が横ばいの要因となっています。今後のゴールドの上昇再開は、今週水曜日のFOMC政策会合の結果次第でしょう。
ナスダックのリバランス、米四半期発表に注目
先週後半の米株式市場は、上昇勢いの鈍化が見られました。米経済指標の強い結果が利下げ観測を後退させ、ハイテク銘柄が下落しました。ネットフリックスとテスラの予想を下回る決算結果も、株価下落の追い風となりました。
本日に実施されるナスダック100のリバランスも、ハイテク銘柄の上昇一服の一因となったようです。ナスダックは、大手ハイテク銘柄の指数全体のウエイトを引き下げることによって、バランスを調整します。
ナスダック100のリバランスは、2つ方法で市場に影響します。まず、大手ハイテク銘柄の需要低下に繋がります。これにより、インデックス全体を値動きの急変動から保護し、大手ハイテク銘柄が今年の急騰の調整局面に入った時のダメージを緩和させます。
四半期決算に関しては、本日はドミノピザでスタートし、明日にはマイクロソフトとグーグルの決算発表が控えています。