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・米コア小売売上高の上昇から米ドルは利益確定の動き
・オランダ中銀総裁らがECBの9月の利上げに懐疑的な見解
・英インフレは予想以上に減速でポンド下落
・本日のテスラとネットフリックスの決算報告に注目
米小売売上高で米ドル回復も市場は来年のFRB利下げ観測維持
昨日米ドルは、他の主要通貨に対して小幅上昇し、本日のアジアセッションでもその回復を拡大しています。
6月の米小売売上高の伸びは予想を下回りましたが、コア小売売上高が回復力を見せたためか、米ドルは売り圧力を免れました。自動車、ガソリン、建材、そして外食を除く5月の売上高は、5月の0.3%から0.6%に加速し、予想のマイナス0.3%を大きく上回りました。
先週の消費者価格と生産者価格が予想以上に減速し、米ドルは大幅に下落しました。そのためか、おそらく市場はこの小売売上高の結果から、ショートポジションを清算して、利益確定へ動いたのかもしれません。
この見解は、FRBの今後の行動方針への市場の期待がほとんど変動しなかったことからも、裏付けされます。市場は依然として、年内にあと1回の利上げ、そして来年に一連の利下げを織り込んでいます。具体的には、来週のFRB会合における0.25%の利上げを条件として、来年末までに1.5%相当の利下げを予想しています。
これにより、現在の米ドル回復がしばらく続くとしても、米ドルの下降トレンドは継続する可能性があります。米ドル売りの機会を待つ投資家にとって、この米ドル回復は魅力的なエントリーポイントとなるだけかもしれません。
オランダ中銀総裁はECBの9月利上げに懐疑的、英インフレ減速でポンド下落
ユーロ/ドルは、昨年の1月と2月に上限として機能した1.1485に向けて上昇しています。しかし、一部のECBメンバーが9月の利上げに懐疑的なことから、先週よりもその上昇ペースは減速しているようです。
昨日、オランダ中銀ノット総裁は、金利を必要以上に高くすることを回避するため、当面の間インフレの冷え込みを注視する必要があると述べました。ノット総裁はまた、今月の利上げは必要だが、その後の利上げは可能性にすぎないとも付け加えました。この見解にドイツ中銀ナーゲル総裁も同意しています。
本日、イギリスのCPI消費者物価指数の発表があり、総合とコアともに、予想以上のインフレ減速が示唆されました。8月のイングランド銀行政策会合にて、市場は0.25%よりは0.5%の利上げを支持しているようですが、追加利上げ幅は下方修正されたようです。先週は、合計で1.5%相当の利上げが織り込まれていましたが、現在は1%相当の利上げに修正されています。
一方FRBについては、市場の予想よりもタカ派的な見方があるため、本日のポンド/ドルの下落をトレンドの反転とするのはまだ時期尚早でしょう。強気のポンドトレーダーは、6月16日に更新した高値である1.2845近くからの再上昇を導く可能性があります。
一方トルコでは、新聞のコラム欄が、明日、金利を16.5%から17%に上げるべきだとの意見を明確にしました。これを受けて、トルコのリラが昨日、米ドルに対して約2.5%下落し、最安値を更新しました。トルコのインフレ率は、38.21%で推移しており、市場は5%の利上げを予想しているため、これより小さい利上げ幅の場合、リラにとってさらに打撃となる可能性があります。
米株式市場はテスラとネットフリックスの決算報告に注目
米株式市場は昨日、黒字で取引を終えました。特に、ダウ・ジョーンズが1.06%の上昇し、ここ2年以上で最も長い上昇を記録しました。
予想を上回る銀行収益は、10月に始まった株価上昇を後押ししたようです。しかし、ここ最近の上昇トレンドを牽引しているのはハイテク銘柄のため、市場は大手ハイテクの決算報告に注意を払う必要があります。テスラとネットフリックスが本日、市場閉場後に決算報告を行う予定で、今後成長の加速を示唆する場合、特にFRB利下げ観測が織り込まれている中、これらの銘柄は上昇し続ける可能性があります。