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・明日の米CPI指数は下振れ予想で米ドル下落
・米ドル下落からポンドと円上昇、ポンドは15か月ぶりの高値
・ゴールドはレンジ突破へ上昇、株価回復へ
米利回り低下で米ドル下落
今月は、米経済データが好調な米経済を示しているにも関わらず、これまでのところ、米ドルには反映されていないようです。第2四半期の経済成長は順調に約2%を維持しており、住宅市場は著しい回復を見せ、労働市場も依然として好調です。
反対に、欧州と中国の経済は、製造業の深刻な低迷から勢いを失っているようです。企業調査でも、この亀裂は来年にさらに深刻化すると示唆されていますが、それでもなお、米ドルは回復できていません。
ここ最近の為替市場は、各国の相対的な経済パフォーマンスではなく、金利差で取引されているようです。今週の米ドル下落は、同様に米利回りの急激な低下を反映していることからも裏付けされます。
明日は米CPI消費者物価指数の発表がありますが、6月の中古車価格の下落と、ニューヨーク連銀調査での消費者のインフレ期待の低下から、インフレの冷え込みが予想されています。不確定な要素としては、好調な住宅市場により、家賃コストが緩和されるかどうかとなるでしょう。
ポンド高値更新、円も回復で円高へ
米ドル下落は、他の主要通貨上昇をサポートします。特に、ポンドと円がこの恩恵を享受し、最も上昇しています。ポンドは特に、米ドル下落とリスク資産へのムード改善、そしてイングランド銀行によるさらなる引き締めへの期待から、今週、2022年の4月以来の高値で推移しています。
日本円も今週上昇基調で、米利回り後退と日本の利回り上昇から、金利差が追い風となっています。日本のインフレと賃金が上昇する中、市場では、今月の日銀会合での利回り上限引き上げへの期待も見られます。債券市場と円のボラティリティ急上昇にもこの期待は反映されています。
今月28日の日銀会合にて、引き締め対策を決定するかはまだ未定ですが、市場はそれまで、政策転換の可能性を想定して、7月後半には円の回復となる可能性があります。
ゴールドは1,935ドル付近まで上昇、株価も回復へ
ゴールドは、米ドルと実質利回りの同時後退を最大限に活用して急上昇し、最新のレンジである1,935ドル付近まで上昇しています。このレンジを突破する勢いがあると買い手が確信する場合、次の焦点は1,975ドル付近となるでしょう。
最後に、株式市場では、S&P500は昨日上昇して取引を終えました。先物は本日、横ばいで取引されていますが、債券市場の変動には影響されていないようです。しかし、株式市場のボラティリティ指数には反映され始めているようで、VIX指数はパンデミック後の安値から若干上昇しています。
株式の次の課題は、今週金曜日に始まる大手銀行による本格的な決算報告シーズンとなります。S&P500の利益は、昨年から6%から7%減少すると消極的に予想されているため、ほとんどの企業がこの予想を上回った好調な収益を報告する可能性があります。