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• 豪中銀の利上げ決定で豪ドル急上昇、カナダ銀行も利上げ期待からカナダドル上昇
• 軟調なISMサービス業PMIで米ドル下落基調
• 経済と金利経路が不透明の中、原油価格と株価は苦戦
豪中銀は予想外の利上げ発表、明日のカナダ銀行の政策金利発表に注目
オーストラリア準備銀行は本日、2会合連続で市場の予想を裏切り、キャッシュレートを10年ぶりの高水準である4.10%に引き上げました。この決定は、4月のオーストラリアでのインフレが再び上昇し始めたことで、豪中銀が物価高騰の抑制に苦戦していること裏付けています。
オーストラリアの最低賃金が5.75%引き上げられたことから、市場では豪中銀による利上げ観測が再び浮上していましたが、多数の投資家は、5月の利上げ直後は一時停止となると予想していました。しかし豪中銀は、政策決定に伴う声明で、「さらなる引き締め」を警告し、豪中銀による利上げはまだ終わっていないことを明確にしました。これで、先物市場は9月までの0.25%の利上げを完全に織り込みました。
豪ドルは、この利上げ決定を受けて3週間ぶりの高値である0.6685ドルを更新し、明日発表の第1四半期豪GDPが好調である場合、豪ドルはさらに上昇する可能性があります。明日に金利政策発表を控えるカナダ銀行も豪中銀の方針に続くとの市場の見解から、カナダドルも上昇しています。
カナダドルは現在、ほぼ4週間ぶりの高値で取引されています。
FRB会合前のブラックアウトで発言なし、米ドル下落基調
他の中央銀行が利上げの一時停止解除を余儀される中、FRBは引締めサイクル終了のシグナルを避けるため、今月会合での一時停止の可能性を「スキップ」と表現しています。7月の会合での利上げの可能性はまだあるものの、昨日の米ISM 非製造業PMIが予想を下回ったため、7月利上げ観測も後退し始めています。
ISM調査によると、米国のサービス活動は5月にほぼ停滞を示し、雇用も12月以来初めて減少しました。これは、米労働市場が公式の給与報告に示されているほど堅調ではないことを示唆しています。支払価格指数も大幅に下落し、FRBが来週の会合で利上げをスキップするという見方を裏付けています。
米ドルはセッション開場後安値から抜け出しましたが、今週は目立った経済指標やFRBメンバーの発言がなく、これを支える材料はあまりないようです。ウクライナでのロシアとの激闘は、安全な避難先の需要を引き付ける可能性があるため、日本円が本日上昇しています。
株価と原油価格は見通し不透明で下落
全体として、市場は来週の米消費者物価指数とFRBの政策決定を前に、今年の後半に向けて様子見といったようです。投資家も、金利がどこでピークに達するのか、そして景気後退が起こるかどうかについては不明瞭であるようです。
米株式市場は昨日下落して取引を終え、先物は主要な銘柄の牽引がなく横ばいとなっています。アップルによる新しい複合現実のゴーグル型端末の価格は3,500ドルと設定し、投資家は高すぎると判断したため、本日株式市場の足かせとなる可能性があります。在庫は、端末発売に向けて史上最高に急上昇しました。
一方アジア市場では、中国で不動産セクター強化への新しい措置の検討といった憶測や、米中間で関係改善のための会談のニュースにも関わらず、株価は苦戦しました。
ここのところ、中国から新たなコロナウィルス拡大が報告され、これがリスク選好を抑制して、原油需要を圧迫しているのかもしれません。
原油先物は本日、約2%下落しており、OPECプラスが突然の減産発表した昨日の原油価格上昇を反転させています。原油生産の見通しの不透明さは、サウジアラビアが自主的に減産を決定したことも一因で、日量1万バレル削減によって、市場の懸念は緩和することはないようです。