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FRBメンバーの発言で米ドル下落
複数のFRBメンバーが据え置きの可能性を示唆したことを受けて、昨日には今月の利上げ観測が後退しました。次期副議長候補であるジェファーソン理事は、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁と同様に、利上げ休止を支持する考えを明らかにしました。
両メンバーは共に、今回の利上げ見送りは必ずしも利上げのピークアウトを意味するわけでないと強調しています。6月据え置きにより、翌月の利上げの余地を残しつつ、今後の経済指標を精査して決定する時間を確保できます。
昨夜の米JOLT求職の好結果を受けて、本日前半の米ドルは上昇したものの、FRBメンバーの慎重な意見により上昇勢いが失速しました。今月の利上げ観測は約70%から38%まで低下し、米国債利回りも低下しました。
米利上げへの見解が分かれる中、2週間後には利上げへの関心が再び高まる為、今後の経済指標結果に注目が集まるでしょう。本日には、米5月ISM製造業、及び米雇用統計の先行指標と見なされる米5月ADP雇用者数が発表されます。
財政責任法案が米下院を通過
昨日、米下院が財政責任法案を314対117で可決し、デフォルト回避に向けて大きく前進しました。米上院でも可決されますと、バイデン大統領の署名を経て法案が成立します。
市場ではデフォルト危機は過ぎ去ったと判断されている為、反応は限定的でした。米利上げ観測による米ドルと米国債利回り低下の恩恵を受け、ゴールドは1965ドルの高値付近で推移しています。今月の利上げ観測が短期的にはゴールドの値動きに影響を及ぼすでしょう。
昨日の米株式市場は下落しました。S&P 500は0.6%値下がりし、節目となる4200を割り込みました。ハイテク銘柄の上昇勢いに失速が見られ、流動性低下、バリュエーション高騰、及び収益の鈍化を背景に、夏にかけては一段と上値が重くなる可能性があります。
ユーロ圏5月消費者物価指数に注目
本日のユーロ圏では、ユーロ圏5月消費者物価指数が発表されます。コアインフレの上昇鈍化が予想されていますが、EU諸国のレポートでは、市場予想を下回る数値が示されている為、下振れリスクがあります。
予想外に低い結果となった場合、今夏にかけての2回の追加利上げ観測を後退させる可能性があり、ユーロ安に繋がるでしょう。ユーロ/ドルが節目の1.0520ドルを割り込んだ場合、下落が加速し、相場転換のシグナルになります。
米国では、世界的な製造業の鈍化を背景に、米5月ISM製造業に注目が集まるでしょう。米5月ADP雇用者数の結果は、翌日の米雇用統計の予想に繋がり、米ドル相場に影響を及ぼすでしょう。