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・米議会の債務上限を巡り決着つかず、米CPI指数発表前に不確実性も
・米ドルは横ばい、ユーロは安値から反発も勢い欠けるか
・銀行株に圧力で米株価も下落、債務不履行への懸念高まる
本日の米CPI指数発表前に警戒感
米インフレデータの発表と債務上限の引き上げについて米議会での膠着状態が続く中、懸念が広がり、本日の市場は方向性に欠けているようです。6月の米利上げ一時停止については意見が分かれていますが、FRBが今後はデータに依存することを明確にしたことから、本日のCPI指数によって、金利政策への市場の方向性が決まる可能性があります。
米CPI指数は4月までの年間で5.0%上昇したと予想されています。これは、昨年6月のピークである9.1%以降低下し続けたインフレ抑制の進行状況の失速を示唆しています。しかし、コアCPI指数では、5.5%まで低下すると予想されており、市場の期待に応える結果となるかもしれません。
最新のPMI調査とクリーブランド連銀のナウキャストによると、インフレは上振れリスクとなっているようです。
先週金曜日の堅調な非農業部門雇用者数に続いて、CPI指数が上昇する場合、年内のFRB利下げ観測は後退するかもしれません。米株式市場では、それほど目立った決算報告が見られないため、この利下げ観測が株価を支えています。一方米ドルは、ユーロやポンドなどに対して、中央銀行による政策の乖離から下落基調です。
債務上限の引き上げを巡る米議会の決着見られず
さらに懸念材料となっているのが、米議会において民主党と共和党が債務上限の引き上げを巡り膠着状態となっていることです。ホワイトハウスは、早ければ6月1日までにデフォルト、つまり債務不履行に至る可能性があると警告して議会に決着への圧力をかけていますが、共和党は今のところ対応していません。
共和党のマッカーシー下院議長は、昨日バイデン大統領と会見後、「新しい動きは見られなかった」と述べました。しかし、金曜日に引き続き会見を行う予定であるため、市場にもいくらかの安心材料になるでしょう。
銀行株に懸念も本日のディズニー決算報告に注目
米株式先物は本日赤字で取引が始まり、昨日の損失を拡大しています。銀行株は週明けに圧力を受けた後、昨日いくらか反発しました。FRBによる銀行貸出調査では、銀行危機の余波で信用状況にそれほど警戒すべきことは指摘されず、銀行セクターの収益性は第1四半期に史上最高を更新しました。
しかしながら、小規模な地方銀行にはさらなる危機への懸念が大きく、依然として信用状況は低いままです。
Paypal とスカイワークスから期待外れの決算報告があったことも、昨日の株式市場の重荷となりました。本日ディズニーによる決算報告が予定されており、注目が集まるでしょう。
米ドルは横ばい、ユーロ小幅下落,、ポンドは明日の英中銀政策発表を前に上昇
為替市場では、米ドルは他の主要通貨に対して横ばいで取引されており、ユーロは小幅下落、ポンドは上昇しています。
ユーロは、先週からのドイツの低調な経済指標による打撃を受けているようです。ECBは依然としてタカ派に徹しているにも関わらず、ドイツ経済の突然の悪化は、ECBの利上げ観測を後退させました。
一方でポンドは、予想を上回る経済指標とイングランド銀行への利上げ観測から恩恵を受けて上昇しています。明日、イングランド銀行は金利政策を発表する予定です。