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・FRBは0.25%の利上げ決定も今後はデータに依存することを表明
・FRBの次回6月会合での利上げ停止観測から米ドルは続落
・本日のECB政策決定は0.25%の利上げが大方予想、ラガルド総裁の発言に注目
・米株価と原油は下落基調、ゴールドは記録更新まで上昇するか
FRBによる方向転換への期待から米ドル続落
昨日、FRBが会合でのフォワード・ガイダンスにおいて緩和姿勢を見せたことから、市場は次回会合での利上げの一時停止を織り込んだため、米ドルは昨日から続落し続け、本日のアジアセッションでも引き続き下落しています。
FRBは大方の予想通り0.25%の利上げを決定しましたが、政策決定後の声明では、「いくらかの追加引き締めが適切となる可能性を見込む」との文言は削除され、「さらなる利上げが必要かどうかを判断する際に、金融政策の累積的な引締めや、金融政策が経済活動とインフレに与える影響への遅れ、また経済と金融の情勢を考慮する」との文言が追加されました。
また、パウエル議長が政策決定後の記者会見にて言及したように、FRBは今後データに依存することを明確にしました。しかし議長はまた、インフレ率を2%に戻すまでには時間がかり、必要に応じて一段の措置を講じる用意ができていると述べました。質疑応答では、この会合で利上げ一時停止は実施しなかったが、次回6月の会合での可能性を付け加えました。
フォワード・ガイダンスの緩和姿勢から、当初米ドル下落に圧力がかかりましたが、パウエル議長の記者会見中、6月の利上げの可能性を否定しなかったため、米ドルはサポートを見つけたようです。しかし、市場は6月の会合で利上げの一時停止の可能性を確信したようで、米ドルは下落しました。現在、市場は年末までに0.80%相当の利下げを織り込んでおり、少なくとも次回の6月会合まで、米ドルは後退するかもしれません。
本日のECB政策決定でラガルド総裁はタカ派に徹するか
本日は、ECBによる政策決定が続き、0.25%の利上げが見込まれています。短期金融市場によると、およそ80%が0.25%の利上げを、残りの20%は0.50%の利上げを支持しているようです。そのため、0.50%の利上げを期待している投資家にとっては、0.25%の利上げは期待外れとなり、ユーロは下振れになる可能性があります。
しかし、ECBラガルド総裁は、基調的な物価圧力が依然として強いことを繰り返し強調しているため、ECBメンバーもさらなる利上げを示唆しており、市場は今後のECBによる合計で0.75%相当の追加利上げを織り込んでいます。このため、ラガルド総裁がタカ派姿勢を見せる場合、政策決定関連のユーロ下落は、限定的で短命となる可能性があります。
FF金利先物は、今年後半のFRB利下げを示唆しているため、ECBとFRBとの金利政策における乖離が引き続きユーロ/ドルに利益をもたらすことになるでしょう。このトレンドの反転には、市場がECBの金利政策が不十分と見るか、FRBが利上げを停止したとしても利下げを行わないと確信する必要があるでしょう。
景気後退への懸念から米株価下落もゴールドは記録的高値まで上昇
米株式市場は昨日、市場による6月会合での利上げ停止観測にも関わらず、赤字で終了しました。これはおそらく、現在価値の向上見通しに満足する以上に、米経済のパフォーマンスに引き続き懸念があるためでしょう。この現象は、昨日原油価格が5%下落したという事実からも裏付けされます。
景気後退への懸念は、米国債利回りの低下とドル安と相まって、ゴールドが再び脚光を浴びる結果となりました。ゴールドは、2020年8月に更新した過去最高値である2,072.50近くまで上昇した後、本日のアジアセッションで後退しました。市場の景気後退への懸念は依然として大きく、年末までの利下げ観測からも、ゴールドは再び上昇して、最終的にはこれまでの最高値を超え上昇し続ける可能性があります。