XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App RB F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
・日銀YCC修正観測により市場は様子見
・中国経済成長減速で株価下落
・米小売売上高とFRB発言を控え米ドル堅調
日銀政策会議を前に日本円は様子見
本日、日本円は高値から小幅下落し、米ドルに対して横ばい推移です。明日の日銀による政策会合後における発表内容に憶測が流れています。先月の会合後、日銀が予想に反して利回り目標の上限を拡大したような展開にはならないと大方は予想しています。しかし、ここ数日、日本の10年債利回りは0.5%の上限を繰り返し突破しており、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策の修正への期待は高まります。
日銀は、前回のYCC調整の反省に基づいて、より持続的なYCCへの大きな課題を抱えています。黒田総裁の任期終了により後任者が引き継ぐ4月まで利回り上限を守るには、債券市場への多額の介入が必要となるでしょう。
一方、懸念されるのは、もしYCC調整を実施する場合、新たな利回りの上限が再び挑戦されるため、このYCC政策自体を撤廃する方が合理的なのかもしれません。市場は今のところ日銀会合を前に様子見のようです。
中国GDP発表で警戒感高まる
本日、市場は発表早々の中国の経済指数発表を吟味する中、明日発表の米小売売上高とFRBメンバーの発言待ちのようです。
中国の経済成長率は第4四半期に前年比で2.9%減少、通年数値は3%と政府目標の5.5%を大幅に下回りました。しかし、ゼロコロナ政策解除により、今月の小売売上高と鉱工業生産が予想を上回ったため、中国の第4四半期のGDPは縮小の予想に反して、横ばいとなりました。
ゼロコロナ政策で国全体が閉鎖されていたことを鑑みると、データの信ぴょう性に疑問の声も上がりますが、経済回復は今後勢いを増し、展望は明るいと言えます。
精彩を欠いたムードの株式市場
中国政府はまた、混沌とする不動産セクターへの金融援助策を本日発表しました。しかし、株式市場は、米・アジア市場ともに新年早々の上昇から赤字への下落となりました。
今週は第4四半期の決算報告が続き、債券利回りが上昇しているため、株式市場には警戒感が高まります。米株式市場は本日、祝日開けとなりますが、ゴールドマン・サックス、モーガン・スタンレー、ユナイテッド航空の決算報告が予定されています。収益の後退が米株価に織り込まれていないため、決算報告次第では、最近のボラティリティ低下は継続しないかもしれません。
世界の中央銀行は利上げ停止観測に反論するか?
一方為替市場では、米ドルが国債利回りの上昇に伴い、他の主要通貨に対して堅調に推移しています。米国債利回りの上昇はゴールドの重荷となり、インフレが世界各国でピークに達成したと市場は確信し、ゴールドは今年すでに約4.5%上昇しました。
FRB及び世界中央銀行の利上げ停止観測により、これが楽観的なムードとなって、仮想通貨にも恩恵が与えられています。ビットコインは今月すでに約28%急騰しました。
ただし、世界の中銀が政策反転観測に対して、反論することも考えられます。今週後半には、ダボスにて世界経済フォーラムが開催され、ECBのラガルド総裁とスイス中銀ジョルダン総裁の参加が予定されています。本日はニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が発言予定で注目が集まります。