XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App RB F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
パウエル議長はインフレ抑制に積極的姿勢
昨日の議会証言において、パウエル議長はインフレ抑制の為、利上げ及びバランスシート縮小に着手する方針を改めて示しました。利上げだけでなく、バランスシート縮小の早期着手を支持するFRBメンバーが増えつつある中、パウエル議長は量的緩和縮小への前向きな姿勢を明らかにしました。
オミクロン株の感染拡大が経済、及びサプライチェーンに影響を及ぼしているものの、パウエル議長は米経済回復に自信を示し、インフレ上昇に注意を促し、「大規模な量的緩和政策の必要はない」と発言しました。
FRBがインフレ抑制に乗り出す中、少なくとも年内3回の利上げは極端な予想にはならないでしょう。昨日のパウエル議長の議会証言前には、既に年内4回の利上げ観測が上昇していた為、議会証言後の市場での年内利上げ観測への影響は限定的でした。
パウエル議長の見解で、米株価一段高
パウエル議長が今年半ばまでにはインフレがピークに達成する見通しと発言した為、現在の市場予想程の積極的な利上げの必要はないとの見方も市場で広がりました。更に、パウエル議長は、利上げやバランスシート縮小開始時期への言及を避けた為、タカ派メンバー程には、金融引き締めに急いでいないと市場では解釈されました。
これにより、昨日の米株式市場は一段高となりました。ナスダック指数は1.4%上昇し、S&P 500は0.9%上昇して引けました。
本日のアジア、及び欧州株式市場は全面高となっています。一方で、米ミニ先物指数は若干下落して推移しています。米企業決算発表シーズン、及び本日の中国消費者物価指数発表の予想を下回る結果により、市場の楽観ムードが強まりました。
米消費者物価指数発表控え、国債利回り安定
パウエル議長の議会証言は国債利回り上昇には繋がらず、世界的な国債利回り上昇も一服しています。債券市場の静かな動きが株高の要因となったようです。
債券市場の穏やかな動きが継続するかは、本日の米消費者物価指数の結果次第となるでしょう。米12月消費者物価指数は、前年比7.0%が予想されています。
静かな外国為替市場で米ドル横ばい推移、カナダドルは上昇
米12月消費者物価指数発表を控え、米ドルは対主要通貨で横ばい推移となっています。パウエル議長のタカ派的見解が予想されていた為、昨日の米ドルは下落しました。本日の外国為替市場は、安定したスタートとなり、殆どの主要通貨は対米ドルで横ばい推移となっています。
カナダドルは例外で、最近の原油高により、対米ドルで約2か月ぶり高値まで上昇しました。ユーロ/ドルは1.11385ドル付近で推移し、レンジ幅の上値に接近しています。ポンド/ドルも1.36台越えを維持しています。