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米雇用統計への異なる予想
本日のメインイベントは、米12月雇用統計になります。3月利上げの可能性が80%となっている中、米ドル相場と株式市場は米雇用統計に反応するでしょう。米12月非農業部門雇用者数は40万人増となる見通しで、失業率も4.1%への低下が予想されています。
米12月全国ADP全国雇用者数が80.7万人増となった為、米非農業部門雇用者の予想を超える結果も期待されています。米週次新規失業保険申請件数の大幅な減少も、米雇用統計の強い結果への期待に繋がっています。
一方で、労働市場に関する他の市場に関しては、強い結果は出ていません。米マークイットPMIは、雇用成長の緩やかな鈍化を示し、米ISMサービス業景況指数も雇用成長の鈍化を示しています。したがって、オミクロン株の感染が拡大する中、本日の米雇用統計が市場の期待を下回る可能性もあります。
米非農業部門雇用者が40万人増付近となった場合、FRBの予想が若干はずれ、米ドルが上昇するものの、相場転換には繋がらないでしょう。対照的に、予想を下回る結果となった場合、現在、経済への悪いニュースは株高要因となる為、株価が上昇する可能性があります。
インフレが上昇する中、市場が最も反応するのは賃金上昇率になるでしょう。前年比では低下するものの、マークイットPMIでは賃金上昇が示されている為、非農業部門雇用者数が予想を下回っても、賃金は上昇する可能性があります。
FX市場と株式市場は静かな動き
過去数セッションの通貨市場は、比較的静かな動きとなりました。FOMC議事録の発表にもかかわらず、今週の米ドルは横ばい推移となりました。FOMC議事録では、バランスシート縮小ペースの加速の可能性が示されました。
FRBが流動性供給を削減する中、満期を迎えた債券はバランスシートには加えられないことになります。3月利上げ観測に加えて、バランスシート縮小が国債利回りを押し上げているようです。
特にユーロと米ドルの利回り格差の拡大にもかかわらず、米ドルが急騰していないのは非常に不思議です。おそらく、本日の米雇用統計発表を控えた市場の慎重姿勢が影響しているのでしょう。
バランスシート縮小計画は、株式市場にとっても同様に重要です。2018年後半には、バランスシート縮小が株式市場の混乱を引き起こした、沈静化の為に、FRBは政策を変更し、利上げを数回実施しました。幸いなことは、これは長期的なリスクであることです。2年間の流動性の大幅な供給により、当面の間、流動性は十分にあります。
ゴールドは下落、一方で原油価格上昇
昨日のコモディティ市場では、ゴールドが再度下落しました。今週、米10年債名目利回りは6か月ぶり高水準まで上昇しました。
国債利回りは、ゴールド相場を動かす最も重要な要因です。そのため、ゴールド急落を免れたのは奇跡に近いでしょう。ゴールド急落回避の要因は、地政学リスクによる影響でしょう。カザフスタンの反政府勢力によるデモが拡大しています。
カザフスタンは主要な産出国である為、カザフスタン情勢の緊迫化は原油高にも繋がりました。産出量への影響は不透明ですが、市場は既に反応しました。