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ポンドは一段高
今週は、国債利回り上昇が市場全体に影響を及ぼしました。債券市場は、複数の中央銀行がインフレ対応策として利上げを実施すると解釈し、オミクロン株の感染拡大は方針変更には繋がらないと見なしているようです。
債券市場の動きは、ポンドと米ドル上昇に繋がりました。市場ではイングランド銀行による翌月の利上げ、及びFRBによる3月の利上げが予想されています。
現在、2月の英利上げは70%となっており、昨日のユーロ/ポンドはパンデミック後の最安値を更新しました。ジョンソン首相が感染対策強化に消極的な姿勢を示したことも、ポンド高の追い風となりました。
対照的に、円は利回り上昇により下落しました。日本経済はデフレから脱却したばかりで、日銀は低金利政策を今後数年は継続する見通しです。昨日のドル/円は116.30円付近がレジスタンスラインとなっています。このレジスタンスラインを突破すると、2016年の高値118円台が視野に入るでしょう。
バリュエーションの高い銘柄が下落‘
昨日の米株式市場では、ハイテク株や成長株が値下がりしました。国債利回り上昇によって、バリュエーションの高い銘柄のリスクが警戒され、利回り上昇の影響を受けにくい伝統株の需要が増加しました。
ハイテク株中心のナスダック指数は1.3%下落し、S&P 500は横ばい推移となりました。一方で、ダウ工業株は0.6%値上がりしました。欧州株式市場は、株高の流れとなりました。昨日、英FTSE 100は、ポンド高にもかかわらず、パンデミック後の最高値を更新しました。
米経済指標発表に注目
今週から翌週にかけて、多数の米経済指標の発表が予定されています。現在、3月米利上げの可能性は65%となっている為、米ドル相場に大きく影響するでしょう。米12月ADP全国雇用者数、FOMC議事録、米12月雇用統計、及び米12月消費者物価指数が発表されます。
12月FOMC政策会合以来、複数のFRBメンバーが既に政策変更について発言している為、FOMC議事録による市場の反応は限定的となるでしょう。一方で、米雇用統計を予想する為、ADP全国雇用者数に注目が集まるでしょう。
米国では、昨日に発表された米ISM非製造業景況指数結果がインフレ上昇一服の兆しをようやく示しました。当然ながら、一つの経済指標結果にすぎませんが、今後数か月内にインフレ上昇ピークの兆しが一段とみられる場合、中央銀行が方針を変更する可能性もある為、国債利回り上昇への主要なリスクとなるでしょう。