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2021年最後の週は、静かなスタート
今年最後の週は、方向性の定まらない状態でのスタートとなりました。米国を含む多数の国々での新規感染者数急増を受けて、オミクロン株による経済への影響は限定的との見方に疑問が生じつつあります。
クリスマス休暇中、何千ものフライトがキャンセルされ、今後の見通し悪化への懸念が強まりました。市場は新規感染者の増加傾向を警戒し始めているのものの、パニックの動きはまだ見られません。
政策への期待が、感染拡大へ混乱を阻止
FRBが利上げも視野に入れていることを示した為、感染状況が悪化した場合、テーパリングの速度を落とす可能性も期待されています。
先週土曜日には、中国政府が経済支援、及び低迷する不動産業界の成長促進に一段と前向きな姿勢を示した為、市場を若干安堵させました。
株式市場は、強弱混合でのスタート
しかしながら、先週末、中国の新規感染者は今年1月以来最多を記録した為、中国市場は大幅に下落して引けました。殆どのアジア株式市場でも、終値が下落しました。一方、欧州株式市場は下落してのスタートとなったものの、その後には上昇しました。
ロンドン市場は閉場となっており、主要な経済指標も発表されていない為、米市場開場まで、市場に大きな動きはないでしょう。先週木曜日に過去最高値を記録したS&P500の先物指数は、直近で約0.1%上昇しています。
原油価格は安定推移、米ドル上昇
コモディティ市場では、リスクムードの改善を植えて、原油価格は先週の安値から回復しました。ブレント原油先物は緩やかに上昇したものの、WTI原油先物は約0.2%下落しました。クリスマス休暇中に発生した米旅行業界の新たな不確実性が、原油価格の上値を重くしたようです。
米ドル高の流れにより、ゴールドは1810ドルのレジスタンスラインを突破することができず、1805ドル付近まで下落しました。
ユーロと円の下落を受けて、米ドルインデックスは96.20越えとなりました。安全資産の円は、全面安となり、緩やかなリスクオンムードが浮き彫りとなりました。しかしながら、リスク通貨の豪ドル、NZドル、及びカナダドルは対米ドルで下落し、特にNZドルは最も下落しました。
ポンドは対米ドルで僅かに上昇
ポンドは、1.34ドルのレジスタンスラインに再び押し戻される可能性があるものの、対米ドルで唯一上昇した通貨でした。オミクロン株は、他の変異株よりも入院率が低いとの見通しにより、最近のポンドは底堅く推移しています。
英国内での一日の新規感染者数は、10万人を超えているにもかかわらず、ジョンソン首相は感染対策を一段と強化しない方針を示しています。市場は、ワクチンが入院率急増を回避できるかを見極める為、英国内でのオミクロン株の感染状況に注目しています。