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エネルギー危機への懸念が一時的に緩和
エネルギー危機、インフレ上昇、及び物流遅延の長期化への懸念が若干緩和され、本日の市場ムードは大幅に改善しました。ロシアのプーチン大統領が、欧州への供給増加に応じる姿勢を示した為、天然ガス価格が下落し、原油価格も下落に転じました。
英国、及び欧州内のエネルギー供給不足が完全に解決したわけではありませんが、エネルギー危機への政治的解決への期待を背景に、パニック的な動きは若干収まりました。エネルギー価格高騰は、経済封鎖、及び大規模な財政刺激策や金融政策がもたらした意図しない副作用でした。企業や消費者がエネルギー価格高騰に直面すると、物流遅延による利上げがもたらす効果よりも、はるかに大きな打撃を経済に与えることになります。
最近のユーロとポンドの下落基調は、投資家が見通し修正を行ったことを示しています。
エネルギー価格下落、債務上限延長案で株価回復
昨日、WTI原油先物は4日連続の上昇に歯止めがかかり、7年ぶり高値から下落しました。本日には、WTI原油先物は下げ幅を拡大させ、5%以上値下がりしました。石炭価格も下落しました。エネルギー株は下落したものの、株式市場全体は上昇しました。
S&P 500は下落してオープンとなったものの、その後上昇に転じ、0.4%上昇して引けました。ハイテク銘柄も回復し、ナスダック指数は0.5%上昇しました。アジア株式市場、及び欧州株式市場も上昇し、米主要株価先物指数も上昇して推移しています。
エネルギー価格下落に加えて、米債務上限を一時延長する案の上院での可決見通しも、市場のムード改善に繋がりました。数か月内に再度協議し、民主党は支出案での妥協を見出す必要がありますが、延長案が可決されると、米国債のデフォルトは回避されます。
年内に、米中首脳会談がオンラインで実施される報道も、市場のリスクオフムードを後退させました。
売り圧力にもかかわらず、米ドルは底堅く推移、豪ドルとNZドル回復
通貨市場では、テーパリング観測、及び世界経済見通し悪化を背景に、昨日の米ドルは若干下落しました。本日のユーロとポンドは、対米ドルで若干上昇しました。カナダドルの回復は限定的でしたが、豪ドルとNZドルは上昇しました。
豪ドル/ドルは、昨日の安値0.7224ドルから大きく回復し、本日前半には0.73ドル台越えを達成しました。リスクムード改善に加えて、オーストラリア国内でのロックダウン緩和も豪ドル上昇に繋がったようです。
NZドルは、NZ利上げへの噂で買ってニュース売る動きに調整が見られ、本日には対米ドルで0.69ドル台を回復しました。