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株価は反落
世界の株式市場は、引き続き様々なリスク要因の影響を受けました。サプライチェーンの混乱に加えて、欧州やアジアはエネルギー問題にも直面しています。これにより、経済成長鈍化、及びインフレの長期化が危惧されています。
先週の米ISM製造業景況指数は、現在の状況を反映していました。米9月ISM製造業景況指数は上昇したものの、上昇は物流遅延による非生産的な要因でした。更に、物流遅延により、製造業者のコストが急速に上昇しています。
中国のリスクも根強く残っており、不動産業界への打撃が世界経済の成長スピード失速に繋がる可能性もあります。更に、米中貿易摩擦も再燃する模様です。本日、米政府は、トランプ政権期間中の合意内容を中国側が順守していないことを公表予定です。
唯一のポジティブなニュースは、米製薬大手メルクが経口治療薬の中間臨床試験結果として、重症化や死亡リスクを大幅に削減できる効果を発表したことです。このニュースを受けて、先週金曜日の米株価は回復しました。しかしながら、本日の米主要株価先物指数は、下落して推移しています。新型コロナウイルスの治療薬も、サプライチェーンの混乱やエネルギー価格高騰による市場のリスクオフムードを改善できないようです。市場は既に新型コロナウイルスの感染リスクよりも、パンデミックで打撃を受けた経済の回復を材料視しているようです。
米ドル高一服
本日の外国為替市場では、米ドル高が一服しました。これにより、先週の米ドル高の流れで下落した他の主要通貨は、若干回復しました。今週の主要イベントは、金曜日の米雇用統計発表です。この結果次第で、FRBは11月テーパリングを実施するかを決定するでしょう。
総じて、最近米ドルを上昇させた要因として、3つの要因が考えられます。翌年の利上げ観測、株価に代わる投資先としての米ドルの需要増加、及び米経済が世界的なエネルギー危機による大きな影響を受けない期待です。
明日にオーストラリア準備銀行の政策会合を控え、米ドル安は豪ドルの上昇に繋がりませんでした。中国、及び世界経済が直面するリスクにより、オーストラリア準備銀行のより慎重な姿勢が予測されています。
米国債利回りの回復も、米ドルやゴールドの下落に繋がったようです。
OPEC 会合に注目
エネルギー問題が拡大する中、市場は対応先を期待し、本日のOPEC会合に注視するでしょう。サプライチェーン問題による供給不足を受けて、天然ガスと石炭価格が急騰しています。これにより、原油価格が上昇しています。
現在、OPECプラスは、毎月日量40万バレルの増産を実施しています。一部の報道によりますと、11月に80万バレル増産し、12月には増産しない等の増産量を前倒しの可能性も報じられています。
しかしながら、現在の世界的なエネルギー不足の解決には繋がらないでしょう。OPECの決定は僅かな増産の前倒し、或いは対応策を講じない場合、原油価格上昇が一段と進むでしょう。
WTI原油先物指数は77ドル台を超え、7年ぶり最高値を更新するでしょう。