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米株式市場にとって今秋は試練の可能性
先週、米株高は一服しました。市場は中央銀行による流動性供給の削減、緩やかな経済回復、及び増税を織り込み始め、利益確定売りの動きも見られた為、米株価は予想外に下落しました。
米株価の売りは表面的な動きに過ぎず、今週の市場は楽観的ムードが回復しつつあります。しかしながら、これから年末にかけて、市場の混乱に繋がる複数のリスク材料にも注意する必要があるでしょう。主なリスクは、年内のテーパリング開始でしょう。テーパリングだけでは、市場が大きく警戒することはありませんが、テーパリングに増税も加わるとリスク要因となるでしょう。
米民主党は、3兆5000億ドルの財政刺激策への財源として、法人税、及びキャピタルゲイン税の引き上げ、及び株式売却への2%課税を検討しています。財政刺激策が米経済にとって長期的はポジティブな要因となっても、増税はキャピタル市場が看過できないリスク要因になります。
したがって、今後数か月は、FRBによるテーパリング、及び経済回復スピードが失速し、バリュエーションが高水準まで上昇した中での増税計画により、株式市場は試練に直面するでしょう。マクロ経済は底堅く推移している為、株価下落は買戻しのチャンスになるでしょう。
中国株価下落、日本株価と米ドルは一段高
中国株式市場は、中国当局の規制強化による影響を受けています。中国当局が国内最大のフィンテック企業アント・グループが所有するアリペイの分割を指示したニュースを受けて、中国株式市場は1.75%値下がりしました。
一方、本日の日経平均株価は、新政権への期待を追い風に続伸し、30年ぶり最高値を更新しました。
外国為替以上は比較的静かな動きとなり、唯一動きが見られた通貨は米ドルでした。リスクオフの流れ、及び国債利回りの若干の回復により、米ドルは上昇しました。FOMC政策会合を控えて、現在はブラックアウト期間となっている為、米ドルの動きは米8月消費者物価指数、及び米8月小売売上高の結果次第となるでしょう。
FRBが当初予測したよりもインフレ上昇が継続している為、米消費者物価指数が市場の関心を集めるでしょう。PMI指数は、アジアでのロックダウンにより、サプライチェーン問題の長期化、及び輸送費高騰を浮き彫りにしました。
原油価格上昇、外国為替市場は総選挙に注目
エネルギー市場では、先週金曜日には慎重ムードの緩和により原油価格が上昇し、本日には一段と上昇しました。今後は、カナダ、ドイツ、及び日本で総選挙が控えている為、政治的要因が市場に一段と影響を及ぼすでしょう。総選挙の時期が近付くにつれて、外国為替市場も世論調査に敏感に反応するようになるでしょう。
ドイツ総選挙によるユーロ相場への影響は限定的と市場は見なしているものの、選挙結果は欧州経済政策、及び財政刺激策にとって重要でしょう。