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米中関係改善期待で、株価上昇
今週の株式市場は若干荒い値動きとなりましたが、本日にはより楽観的ムードとなりました。インフレが上昇し、デルタ変異株の感染拡大が継続する中、経済成長鈍化への懸念も広がりつつあります。中国当局による民間企業への規制強化、及び中央銀行による早期テーパリング観測を含むリスクが材料視され、今週の株式市場は株高の流れが鈍化しました。
株安の流れが異なる産業や地域にまで広く波及した一方で、安全資産と見なされる米ハイテク銘柄は急落を回避しました。世界的な株安の流れを下支えしたのは、日本の株式市場の動きでした。次期政権による新たな刺激策への期待により、日本株への投資が加速し、東京株式相場は株高の流れが継続しています。
昨夜、バイデン大統領と習近平国家主席が7か月ぶりに電話で会談しました。米中関係改善への期待により、市場のムードも改善しました。過去数年間、米国は南シナ海での中国の動きに警戒を強めています。電話会談の成果を判断するには時期尚早ですが、中国当局による規制強化への懸念が広がるアジア株式市場にとって、電話会談は上昇要因となりました。
最近、中国当局がゲーム産業への規制を強化しています。先日、中国当局が新たなオンラインゲームの認可を一時的に停止する方針が発表されました。しかしながら、その後、認可の一時停止ではなく、一時凍結となることがメディアを通じて明らかになりました。
株価は回復
本日、中国CSI300は0.9%上昇し、日経平均株価の終値は6か月ぶり高値となりました。欧州では、ユーロストック50が0.3%上昇しています。米主要株価先物指数は、上昇してのオープンを示しています。特にダウ工業株の先物指数は0.5%上昇しています。
2週間後にFOMC政策会合を控え、FRBは年内に、おそらく11月のテーパリング発表の方針を固めつつある為、米株価は株高の流れの維持が困難になるでしょう。
今週、ボウマンFRB理事も米8月雇用統計の脆弱な結果を重視せず、年内テーパリング開始を支持する姿勢を明らかにしました。
昨日の米週次新規失業保険申請件数、及び水曜日の米7月JOLT求職の強い結果は、米労働市場の底堅さを判断する材料となりました。
ECBの資産購入減速決定への市場の反応はに限定的
FRBがテーパリングを発表する前に、ECBが動きました。ユーロ圏経済の回復、及びインフレ上昇を鑑みて、ECBはパンデミック緊急購入プログラムの購入ペース減速を公表しました。
購入ペース減速の決定、及び購入減速をテーパリングではないと説明することも、市場では広く予測されていました。12月には、パンデミック緊急購入プログラムの全ての割り当てを使用するか、及びパンデミック緊急購入プログラム終了後の通常の資産購入の拡大について協議される予定です。
包括的な議論が控えている為、昨日のユーロの上昇幅は限定的となり、本日には米ドル安の動きにより、若干上昇しています。本日のユーロ/ドルは1.1850ドル台を試す展開となっています。本日には、リスク選好の動きが強まった為、円も下落しました。
最も堅調推移した通貨はNZドル、英GDPの脆弱な結果にもかかわらずポンド上昇
本日、最も堅調推移した通貨はNZドルでした。NZドルは対米ドルで0.7150ドル台に向けて上昇し、今週の下げ幅の殆どを回復しました。本日のリスクオンの流れ、国内での感染拡大の鈍化の兆し、及び10月利上げ観測がNZドルの上昇要因となりました。豪ドルも上昇し、ポンドは英7月GDPの脆弱な結果にもかかわらず、1週間ぶり高値まで上昇しました。
英7月GDPは、市場予想を大幅に下回る結果となりました。しかしながら、イングランド銀行による翌年の利上げ観測により、ポンドは上昇しました。