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米株価最高値更新
米株高の流れは継続し、昨日にはS&P 500、及びナスダック指数が最高値を更新しました。パウエル議長が流動性供給が当面の間は継続する見通しを明らかにした後、ハイテク銘柄の買い圧力が強まりました。
米経済回復が継続する中、FRBがテーパリングを急がない姿勢を示し、米議会は追加財政刺激策の承認に向けて動いている為、株高の材料が揃いました。更に、業界の反対により、法人税引き上げ率が大幅に引き下げられる可能性も、株高の追い風となりました。
現在、主要なリスクはデルタ変異株の感染拡大ですが、今までも感染拡大によって市場が急落することはありませんでした。感染拡大は、FRBによる量的緩和政策の継続期待に繋がり、政府や中央銀行に追加支援策提供への圧力をかけることになるでしょう。か株式市場では、特にハイテク銘柄に関しては、感染拡大への懸念は自動調整機能が働くようです。
米ドル下落、一方のコモディティ通貨は上昇
外国為替市場では、9月テーパリング観測後退を受けて、米ドルの下落が継続しています。米ドル高を支持する投資家にとって良いニュースは、テーパリングが中止になったのではなく、延期となったにすぎないことです。
現在、市場は、9月のテーパリング発表で11月のテーパリング開始となるか、11月のテーパリング発表で12月のテーパリング開始となるかを見極めようとしています。今週の米雇用統計は、テーパリング発表と開始時期に大きく影響するでしょう。しかしながら、結局はテーパリングが実施される為、大局的な流れでは、開始時期はあまり重要ではないでしょう。
米ドル安の恩恵を最も受けたのは、コモディティ通貨でした。特にNZドルは、国内での感染拡大が抑え込まれる期待が利上げ観測上昇に繋がり、対米ドルで急騰しました。
中国経済鈍化、ユーロ圏消費者物価指数に注目
中国経済鈍化の兆しにもかかわらず、コモディティ通貨が回復していることは注目に値します。中国8月総合PMIは50を割り込み、経済回復の勢い失速が浮き彫りとなりました。
経済回復が鈍化した場合、中国のコモディティ需要に依存する国の株価や通貨は、どれくらいの間、上昇を維持できるでしょうか?中国政府が大規模な刺激策で対応するのか、或いは規制強化路線で対応するのかにも、市場の注目が集まるでしょう。
状況を一段と悪化させているのは、中国当局による規制強化が継続していることです。中国当局は、未成年のオンラインゲームへのアクセスを制限した為、ゲーム銘柄が下落しました。重要なことは、経済回復鈍化時の構造改革が功を奏するのは少ないことです。
本日には、ユーロ圏8月消費者物価指数、及びカナダ第2四半期GDPが発表されます。ECBが9月にテーパリングを実施する憶測も市場では広がりつつあります。ECBがパンデミック緊急購入プログラムの買い入れ枠を削減し、その後、通常の買い入れ枠の拡大で対応する可能性があり、実質的なテーパリングにはならないでしょう。更に、外国為替市場に影響を及ぼす利上げは、今後数年間は実施されない見通しです。