XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App RB F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
市場の楽観ムード後退で、株価下落
アジアでの新規感染者数増加、及び中国政府によるハイテク企業への規制強化への根強い警戒感により、本日の市場ではリスク回避の流れが強まり、本日のアジア株価は下落しました。欧州株式市場も下落してのスタートとなり、米主要株価先物指数も低迷していることから、本日は米株価の最高値更新は期待できないでしょう。
昨日、S&P 500は二日連続で最高値を更新し、ナスダック指数は三日連続で最高値を更新しました。デルタ変異株による急速な感染拡大、及び中国政府による規制強化がアジア市場のリスク後退に繋がっていますが、市場全体としては、明日のジャクソンホール会議を控えた慎重姿勢が株価の動きに影響しているようです。
FRBのテーパリング観測だけでなく、世界的な感染拡大による経済への影響に関して、最近は、様々な見解が見られます。
米国内でのデルタ変異株による感染拡大が、8月の消費、及びビジネス景況感に打撃を与えた兆しにより、ジャクソンホール会議でのテーパリング発表にも影響を及ぼしているようです。
テーパリング発表の可能性は低いものの、パウエル議長の発言内容に注目
明日のパウエル議長の発言では、テーパリング時期が明確に言及される公算は小さいでしょう。感染拡大による見通し悪化を受けて、FRBはテーパリングについて最終的に決定する前に、米8月の雇用統計の結果を確認したい考えのようです。米経済に大きな鈍化が見られた場合、パウエル議長が11月のテーパリングを発表する公算が大きいでしょう。
市場は、ジャクソンホール会議でのサプライズは織り込んでいませんが、今後の方向性の手がかりを求めている為、パウエル議長の発言内容で市場が大きく動くリスクがあるでしょう。
債券市場では、米10年債利回りが2週間ぶり高水準まで上昇しました。今週に控える国債入札が利回り上昇、及びリスクムードの改善に繋がっているようです。
リスク回避の流れで、米ドル回復
国債利回り上昇が米ドルも押し上げているようです。昨日の上昇後に下落した米ドルは、本日には再び回復しています。直近での米ドルインデックスは、0.15%上昇しています。
円高の流れは、市場のリスクオフムードを反映し、本日の米ドルを回復させたようです。オーストラリアとニュージーランドでのロックダウン継続により、豪ドルとNZドルは、本日最も軟調推移した通貨でした。
7月のECB政策会合での議事録発表を控え、ユーロ/ドルは若干下落し、直近では1.1760ドルで取引されていました。本日、市場の関心を集める経済指標は、米第2四半期GDP・改定値になるでしょう。