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ジャクソンホール会議を控え、市場は慎重ムードに
過去1週間、荒い値動きとなった市場は、本日には落ち着きを取り戻したようです。米ドルの下落は一服し、株価は上昇幅を維持しています。世界経済のパンデミックからの回復への楽観的観測は、デルタ変異株によって後退しました。経済回復の鈍化が継続する場合、FRBは現行の量的緩和を継続するでしょう。
タカ派寄りメンバーと見なされるダラス連銀のカプラン総裁が、経済回復見通しに懐疑的な見方を示したことにより、FRBによる積極的な金融引き締めの懸念が後退しました。米議会は、バイデン大統領の財政刺激承認に向けて前進しています。
昨日、米議会下院は、3.5兆ドル規模の財政支出を目指す予算決議を可決しました。審議が難航する可能性があるものの、最終的には民主党が予算決議とインフラ投資法案を米議会で承認させる期待が大きくなりつつあります。
デルタ変異株への米株式市場の反応は限定的
本日、中国人民銀行がリバースレポで500億元を金融システムに供給しました。この動きを受けて、低迷していた中国株価は三日連続での上昇となりました。最近の中国政府による規制強化は、香港、及び中国の株価を下落させました。しかしながら、今週に発表された JD.comの好調な四半期決算結果は、ハイテク企業への大きな打撃への懸念を緩和させました。
本日の中国市場は0.7%上昇して引け、香港株式市場の終値は下落しました。日経平均株価も、前半の上昇幅を失い、下落して引けました。日銀の政策担当者が半導体不足が世界経済回復のリスク要因になることを指摘した後、日経平均株価が下落しました。更に、日本国内の新規感染者数増加により、緊急事態宣言の地域が拡大されました。
しかしながら、米株式市場は、オーストラリア、日本、及び太平洋地域の感染拡大を材料視していないようです。中国は感染拡大を抑え込みつつあることから、世界的なサプライチェーンへの影響は回避でき、米経済には大きな影響を及ぼさないようです。
その一方で、テーパリング観測後退が米ハイテク銘柄の上昇に繋がっています。昨日、ナスダック指数、及びS&P 500は最高値を更新して引けました。
ジャクソンホール会議を控え、米ドル安一服
米主要株価先物指数の上昇が限定的で、米ドルが若干回復していることから、リスクオンの流れが失速しつつある可能性もあります。米ドルの下落がコモディティ通貨の回復に繋がりましが、この流れが継続するかは、今週金曜日のジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言内容次第となるでしょう。
豪ドルは対米ドルで横ばい推移となり、カナダドルとNZドルは0.1%上昇しています。ユーロとポンドも、狭いレンジ幅内での取引となっています。
コモディティ市場では、ゴールドは1800ドル台越えを達成できず、米ドル回復の流れにより、下落に転じました。原油価格は、月曜日の安値から約8%上昇した後、若干下落しました。