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感染拡大を受けて、テーパリング観測後退
デルタ変異株の感染拡大が米経済に予想よりも大きな打撃を与える見通しにより、ジャクソンホール会議でのテーパリング発表への期待が後退しました。今週木曜日より、FRBメンバーの発言が予定されていますが、パウエル議長の発言は米経済回復について発言し、9月テーパリングには言及しない公算が大きいでしょう。
米国内の新規感染者増加は、8月の経済成長の勢いを失速させているようです。昨日の米8月マークイットPMIは、昨年12月以来の低水準となりました。短期的見通し悪化により、市場の関心は雇用統計に向けられるでしょう。9月テーパリング発表の可能性は完全に排除されたわけではありませんが、FRBがテーパリングに対してより慎重になるとの見方が市場では広がっています。
株価は回復
デルタ変異株の感染拡大は、今週のテーパリング協議に影響していますが、市場はFRBがタカ派寄りにならないことや、ワクチン接種による楽観的観測を材料視し、パニックの動きは見られません。
米当局が、ファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを正式に承認し、ワクチン接種の勢い加速への期待が広がりました。現在までは、ワクチン接種を躊躇する米国民も多く、新型コロナウイルスのワクチンは緊急用としてのみ認可されていました。
米国内のワクチン接種率が低迷する中、カナダ、及びEUでのワクチン接種率は過去数か月間で増加しました。ワクチン接種率が増加した場合、複数の州での規制緩和に繋がるでしょう。
新型コロナウイルスワクチンの正式な承認を受けて、米株価は先週の下落から回復しました。S&P 500は、1週間前に更新した最高値を僅かに下回った水準で引けました。ナスダック指数は、最高値を更新しました。
中国での感染拡大の落ち着きにより、本日のアジア株価も上昇幅を拡大させました。一方、欧州株式市場は、強弱混合でのオープンとなりました。
米ドルは下落後に回復、NZドルは再度上昇
昨日に下落した米ドルは、本日には対主要通貨で緩やかに回復しました。
コモディティ通貨は再び最も堅調推移した通貨でした。原油、及び銅価格等の主要なコモディティ価格の回復が、コモディティ通貨を押し上げました。本日、ニュージーランド準備銀行が先週に利上げが見送られた原因は、ロックダウン開始時のコミュニケーション上の問題に過ぎなかったことを明らかにしました。これを受けて、NZドルは0.6%上昇しました。ニュージーランド準備銀行のホークスビー総裁補が、0.50%の利下げを協議していることを述べた為、今秋の利上げ観測を一段と上昇させました。