XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App RB F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
経済成長懸念の一段の強まり
金融市場では、リスク回避の流れが再び強まりました。デルタ変異株による感染拡大が経済成長鈍化に繋がる懸念が広がり、FRBがテーパリングに向けた準備を進める中、投資家によるリスク資産売却の動きが加速しています。
まず、警戒を強めたのは債券市場でした。次に、コモディティ通貨、及び原油価格の下落し始めました。その後、中国株価、及び中小企業の株価が下落しました。現在、下落の流れは、楽観ムードの最後の砦、米大手企業の株価にまで影響を及ぼしています。
昨日、下落に繋がるニュースがなかったものの、S&P 500は約1%値下がりし、本日の米主要株価先物指数は下落してのオープンを示しています。昨日のFOMC議事録には目新しい材料はなかった為、株価下落の要因としては考えにくいでしょう。米経済指標の脆弱な結果、及び感染拡大ニュースが数週間継続した後、市場が遂にブレークポイントに達した可能性があります。
下落基調が継続するかは、翌週のジャクソンホール会議でのFRBの見解次第となるでしょう。9月テーパリングが明確に示された場合、市場のリスクオンムードが再び強まる可能性があります。したがって、大局的な流れでは、依然として希望が残っています。
米議会が追加財政刺激策承認に向けて動く中、市場は株価が実質的なリターンをもたらす資産であることを最終的には思い出すでしょう。
米ドルは一段高
下落したのは、株式市場だけではありませんでした。原油価格も重要なサポートラインを割り込みました。コモディティ通貨も下落し、豪雇用統計の堅調な結果にもかかわらず、豪ドルは急落しました。
唯一のリスク逃避先は、米ドルでした。世界の基軸通貨とのして役割だけでなく、大規模な財政刺激策により、米経済は他国のよりもデルタ変異株の影響を受けない希望の影響で、米ドルの需要は増加しています。
そのいっっぽうで、FRBは金融正常化に向けて動き始めています。7月のFOMC会合の議事録では、殆どのFOMCメンバーが年内のテーパリング開始が可能との見解を示していました。7月のFOMC会合は、今月の堅調な雇用統計が発表される前に開催されています。
インフレは上昇し、経済はパンデミック危機前よりも成長しています。労働市場も年末までには関税雇用に近い状態となる見通しです。
主要なリスクは、比較的低いワクチン接種率になるでしょう。そのため、特に感染力が一段と強い新たな変異株が出現した場合、米国は欧州よりも感染拡大のリスクがあります。その場合でも、米当局は規制強化に慎重姿勢を維持している為、必ずしも米経済に直接な打撃を与えるとは限らないでしょう。
ゴールドとポンド下落
パンデミックの危機以来、ゴールドに代わって、米ドルが最も需要の高い安全資産となりました。通常、米ドルとゴールドは相反する動きを見せる為、ゴールドはリスク資産のような動きも見せ始めました。
本日はその動きが顕著で、リスク回避の流れ、或いは国債利回り低下にもかかわらず、米ドル高の動きにより、ゴールドは下落しました。
ポンドもリスク回避の流れの影響を受けた通貨でした。英国内では材料視されるニュースはなかったものの、市場全体のリスク回避の流れによって、ポンドは下落しました。