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夏季休暇を控える中、米ドル高、テーパリング観測の影響継続
FRBによるテーパリング観測の上昇を受けて、本日の米ドルは約4か月ぶり高値まで上昇しました。多数の投資家が夏季休暇に入る為、週末に向けて市場の流動性が低下し、レンジ幅も狭くなりつつあります。市場は今後3か月以内にテーパリングが発表されると見ないしている為、米ドルは上昇幅を維持して推移しています。
米ドルインデックスは、水曜日の前半に93.19の高水準まで上昇後、米消費者物価指数の結果を受けて低下して以来、92.95付近で推移しています。しかしながら、昨日の米経済指標の堅調な結果にもかかわらず、米ドルが大きく上昇していないことから、現在の所、米ドル高は一服したようです。
テーパリングを一段と織り込む前に、市場は8月26日から28日にかけて開催されるジャクソンホール会議の結果を見極めたいようです。翌週水曜日に発表される7月のFOMC政策会合の議事録は、テーパリング発表時期を見極める材料となるでしょう。
米株式市場、及び欧州株式市場は、株高の流れ
FX市場でテーパリング観測が市場を動かず主要な材料となる中、株式市場は量的緩和縮小見通しに殆ど反応していません。昨日、S&P 500、及びダウ工業株は三日連続で最高値を更新して引けました。昨日のナスダック指数も若干上昇し、終値は0.4%上昇しました。
テーパリング観測、米国内の新規感染者数、及び入院者数増加にもかかわらず、米企業の強い決算結果、及び米議会でのインフラ投資法案の可決に向けた動きが米株価を押し上げているようです。
市場は、FRBが慎重にテーパリングを進め、利上げ時期が前倒しされても、利上げ幅は限定的になると判断している為、パニックの動きは見られません。
欧州株式市場でも、楽観的ムードが主流となっており、最高値付近で本日の取引がスタートしました。欧州内でのデルタ変異株による新規感染者数増加にもかかわらず、制限措置はまだ取られていません。欧州内でのワクチン接種率は米国を上回っており、現在の所、医療機関の逼迫も回避できています。更に、ECBは量的緩和の継続方針を明らかにしています。
デルタ変異株への懸念でアジア株式市場下落、原油の需要見通し下方修正
一方、今週のアジアでは、新規感染者数増加により一段と厳しい制限が実施され、リスク回避ムードが強まりました。特に東南アジア、及び太平洋地域において、デルタ変異株による新規感染者数の著しい増加が見られます。低いワクチン接種率に加えて、中国政府によるハイテク、及び教育産業への規制強化は、投資家心理の冷え込みに繋がりました。日本を除くアジアパシフィック株価指数は、下落して今週の取引を終える模様です。原油相場も、今週前半の上昇から下落して推移していることから、下落して今週を終える可能性が大きいでしょう。
昨日、国際エネルギー機関は、デルタ変異株による感染拡大を受けて、今年下半期の原油需要を下方修正しました。
直近のWTI原油先物、及びブレント原油先物は、それぞれ0.5%と0.7%下落して推移しています。