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米ドル安により、ゴールド上昇
異なる見通しにより、世界市場は引き続き方向性が定まらない状況となっています。異例の財政政策により、世界経済が回復の局面に入った兆しが見られる一方で、新たな感染者数増加や企業の倒産による懸念も浮上しています。二分した見解により、投資家は前回の感染拡大時と同様の方法を余儀なくされ、感染拡大時でも安定したハイテク企業の株価を購入し、ゴールド等の安全資産でリスクヘッジを行っています。
昨日のユーロ圏PMIの好調な結果は、経済回復への期待を上昇させました。ユーロ/ドルは、1.13ドル越えを達成し、世界的株価も上昇しました。しかしながら、ユーロ上昇の主要因は、全面的な米ドル安の流れだったようです。
米ドル安の恩恵を最も受けたのはゴールドで、2012年以来の最高値を更新しました。ゴールドは米ドルで取引される為、米ドル安は、米ドル以外を使用する投資家にとって割安となり、ゴールドの需要が増加しました。
大局的な流れとして、ゴールドは一段と上昇する見通しです。先行き不透明感が強まる中、中央銀行は無制限の量的緩和を決定し、政府の財政赤字は増加しています。米ドルが一段と下落した場合、ゴールド上昇の勢いが加速するでしょう。
リスクの高いニュースで、ハイテク関連株上昇
PMI指数の好調な結果によるポジティブなムードは、米国の新たな感染者数によって、後退しました。カリフォルニア州とアリゾナ州の新たな感染者数が過去最多数を記録し、S&P500は前半の上昇幅を失い、終値は僅か0.4%の上昇となりました。検査数増加が感染者数増加に繋がっていますが、人口密度の高い州内での入院者数も急速の増加していることから、今後の状況悪化が予測されます。
市場が織り込んでいないもう一つのニュースは、米国内で企業による破産保護申請件数が世界的な金融危機の2009年以来の高い水準となっていることです。破産保護申請件数の急増は、今後注視していく必要があるでしょう。全ての中央銀行の流動性は、破産問題を解決することはできません。したがって、倒産件数の急増が継続した場合、市場が全く織り込んでいない大きなリスクになるでしょう。
このような懸念材料から、健全なバランスシートを維持しているハイテク企業の株式が購入されているようです。昨日、アップル、アマゾン、マイクロソフト、及びフェイスブックの株価は過去最高値を更新しました。ハイテク関連株の多いナスダック指数は過去最高値を更新したことから、S&P500の終値も上昇を維持できたようです。
今後数日間の市場の流れは、米国の新たな感染者数、及び米議会での追加の救済策決定次第となるでしょう。市場の流れは、再び「感染者数への懸念」対「刺激策による楽観的観測」となるでしょう。
NZ中銀の見解で、NZドル下落
本日、市場の予想通り、ニュージーランド準備銀行は、政策金利の据え置きを発表したものの、NZドルは上昇しました。ニュージーランド準備銀行は、景気は下向き傾向にあるとし、必要に応じて追加刺激策を講じる姿勢を明らかにしました。これを受けて、NZドルは下落しました。
本日、米国では、GMT1330のダラス連銀のカプラン総裁の発言、GMT1500にアトランタ連銀のボスティック総裁の発言、GMT1600にクリーブランド連銀のメスター総裁の発言が予定されています。先週に量的緩和に反対したイングランド銀行のチーフエコノミスト、ホールディーン氏は、GMT1700に発言予定です。