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市場は米抗議活動よりも、経済回復を材料視
市場は、米国内の抗議活動による影響よりも、経済再開による期待を材料視した為、本日はリスクオンの流れが回復しました。夜間外出禁止令を破るデモ参加者も出ており、人種的不平等への怒りは一段と悪化し、米国内に広がる抗議活動に収束の兆しはまだ見られません。しかしながら、市場は、今回の抗議活動は米国内で時折発生する現象と見なした為、市場の反応は限定的でした。
昨日、米政府はデジタル税について、新たに複数の国と地域で調査する方針を明らかにしました。主に、アルファベットやフェイスブック等の米大手IT企業に影響を及ぼす模様です。しかしながら、市場は大きな反応を示しませんでした。米中関係の悪化が継続する中、株式市場は依然として実質経済を反映していないようです。
各国の政府と中央銀行が必要に応じて、刺激策を実施する用意があることを明確に示している為、市場では楽観的観測が広がっています。本日には、韓国政府が三度目の財政刺激策を公表しました。今後数か月間内には、ドイツ、英国、及び米国も追加の財政刺激策を実施する模様です。
最近の経済指標の結果も最悪の状況を脱したとの見解を後押ししています。本日に発表された中国5月サービス業PMIは、1月以来初めて50越えを達成しました。更に、ユーロ圏5月サービス業PMIも上方修正されました。
株高継続、一方で米ドル下落
市場が閉鎖措置解除による経済回復を材料視した為、本日の株式市場は上昇幅を拡大させました。リスク選好の流れにより、円、スイスフラン、及び米ドル等の安全資産が下落しました。
ゴールドも下落しましたが、一部の投資家が第2波や米中関係等のリスクにより、慎重姿勢を維持した為、ゴールドは最近のレンジ幅内での取引となりました。
経済回復期待を背景にユーロとポンドが上昇し、米ドルインデックスは12週ぶり安値まで急落しました。ユーロ/ドルは、3月中旬以来初めて、1.12ドル越えを達成しました。EU離脱交渉での進展期待により、ポンド/ドルも1.26台付近まで上昇しました。
コモディティ通貨も上昇しました。豪第1四半期GDPが僅か0.3%の低下に留まり、豪ドルは5か月ぶり高値まで急騰しました。
カナダ中銀の政策会合、及びOPECプラスの会合控え、ドル/カナダドルが1.35カナダドル達成
カナダドルも、豪ドルやNZドルと同様に上昇しました。カナダドルは、対米ドルで月曜日から約300ピップス上昇し、約3か月ぶり高値1.3476カナダドルまで値を切り上げました。
カナドル上昇の主要因はリスクオンの回復ですが、原油価格上昇もカナダドル高の追い風となっています。今週木曜日のOPECプラスの会合での減産延長期待により、本日も原油価格の上昇が継続しました。ブレント原油先物は、40ドル越えを達成しました。
サウジアラビアが減産の3か月延長を提案する一方で、ロシアは1か月の延長を求めています。双方が合意に達しない場合は、原油相場にとってリスク要因となるでしょう。
本日のカナダ中央銀行の政策会合では、政策金利の据え置きが予測されています。カナダ中央銀行のマクレム新総裁が現行の政策スタンスを維持するか、及び追加緩和政策の可能性を見極める為に、市場の注目を集めるでしょう。