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ニュージーランド準備銀行がマイナス金利の可能性を示唆
本日のニュージーランド準備銀行の政策会合では、資産購入規模の倍増が決定され、マイナス金利の余地があることも示唆されました。これにより、NZドルは約1%値下がりしました。多数の中央銀行が新型コロナウイルスによる経済的打撃への対応策を限界まで講じる中、ニュージーランド準備銀行が、量的緩和だけでなく、マイナス金利も検討していることが明らかとなりました。
殆どの主要通貨は方向性が定まらず、横ばい推移となる中、ニュージーランド準備銀行の声明文発表後、NZドルは1週間ぶり安値まで急落しました。
オーストラリア準備銀行がマイナス金利の可能性を明確に否定したことによる豪ドル/NZドルの上昇、及び昨日からのリスクオフムード後退により、豪ドルは前半の安値から上昇しました。
ジョンソン英首相の閉鎖措置による混乱、及び財政赤字拡大への懸念が高まる中、英第1四半期GDPが予想ほど鈍化しなかった為、ポンドは最も上昇した通貨となりました。
本日後半には、パウエルFRB議長の発言を控え、米ドルは横ばい推移となっています。市場は、マイナス金利実施の可能性を見極める為、パウエルFRB議長の発言を注視するでしょう。
パウエル議長とトランプ大統領は、新たな対立の可能性
今週はFRBメンバーの発言が続きましたが、ハイライトは本日のGMT1300に予定されたパウエル議長の発言になるでしょう。FRBメンバーはマイナス金利の可能性を否定しているものの、FF金利先物2021年1月限がマイナス水準となった為、市場はマイナス金利の導入は時間の問題と見なしつつあるようです。
ECBや日銀と同様のマイナス金利導入への圧力をFRBをかけているのは、トランプ大統領です。昨日、トランプ大統領は、他国と同様に米国はマイナス金利という「贈り物」を受けるべきだとツイッターに投稿しました。
本日、パウエル議長はマイナス金利の可能性を否定する模様で、トランプ大統領との新たな不調和が生じるでしょう。最近、トランプ大統領はFRBへの批判を弱めており、FRBによる新型コロナウイルスへの対応に満足している見解を示していました。しかしながら、閉鎖措置解除や経済再開まで時間がかかるにつれ、トランプ大統領はFRBへの圧力も強めるでしょう。
FRBの反対姿勢にもかかわらず、FRBがいずれはマイナス金利を導入せざるを得なくなると市場は見なしているようです。
株価市場もリスクオフの流れ
米株価の動きは、パウエル議長がマイナス金利に対してどれくらい反対姿勢を示すか次第となるでしょう。今週の中国と韓国での感染者数増加は、閉鎖措置解除が経済回復に直結するとの期待を後退させ、市場は既にリスクオンの流れも弱まっています。
昨日、感染症専門家のファウチ博士が、多数の州での感染者数に減少が見られない中、早期に経済を再開させると「非常に深刻な状況」に直面すると注意を促したことも、市場のムードに影響しました。
感染終息までの長く困難な見通しが、世界の株価を下落させました。しかしながら、欧州時間の米主要株価先物指数は、上昇に転じました。安全資産のゴールドは若干下落したものの、1700ドルを上回って推移しています。