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外国為替市場: 米ドルインデックスは、昨日のUSセッションでの大幅な上昇幅の一段の拡大を試み、僅かに上昇しました。ドル/円は0.21%上昇し、今年度最高値を更新しました。原油価格下落により、カナダドルは下落に転じ、カナダ利上げ後に記録した上昇を解消しました。
株式市場: 貿易問題への懸念により、米株式市場は下落しました。原油価格下落も、エネルギー関連株下落の要因となりました。ダウ工業株30種は0.88%、S&P総合500種は0.71%、ナスダック指数は0.55%下落しました。
ダウ工業株30種は1.31%、S&P総合500種とナスダック指数はナスダック指数は共に0.88%上昇しました。しかしながら、リスクオフムードが後退し、本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。
アジア株式市場は全面高となりました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ1.17%と0.46%上昇しました。香港株式市場は1.48%上昇しました。
欧州市場でも、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 昨日の原油価格は急落し、WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ5.0%と6.9%下落しました。リビアの原油輸出がまもなく正常水準まで回復する見込みであるというニュースを受けて、原油価格が下落しました。米ドル高、サジウアラビアの増産観測、及び貿易問題による需要低下の懸念も、原油安の要因になった模様です。
米ドル高の流れにより、昨日もゴールドは下落しました。現在、ゴールドは今年最安値の1238ドルからさほど遠くない1244ドル付近で推移しています。
主要な動き: カナダ利上にも関わらず、原油価格下落でカナダドル安;米ドル回復
昨日、市場の大方の見方通り、カナダ中央銀行が政策金利を引き上げました。声明文は、概ね中立的な内容でした。声明文では、カナダ経済の堅調性、及び今後の利上げの必要性が示されました。しかしながら、最近の貿易問題の不透明感にも言及されました。利上げ決定を受けて、カナダドルが上昇しました。市場ではカナダ中央銀行のハト派的見解が予測されていた為、中立的な見解は、タカ派寄りのサプライズとなりました。
しかしながら、米ドル高と原油安によりカナダ中央銀行のポロズ総裁の記者会見前に、カナダドルは下落し始めました。市場は、米エネルギー省が発表した米原油在庫の減少よりも、リビアの原油生産回復ニュースに反応しました。WTI原油先物は、過去2年で一日での最大の下落幅となる約4ドルの下落を記録しました。カナダは主要な原油輸出国であるため、原油価格の下落がカナダドルを押し下げました。
明確な要因はないものの、昨日の米ドルは全面高となりました。シカゴ連銀のエヴァンス総裁の発言が米ドル高に繋がった可能性があります。通常、慎重な見解を維持するエヴァンス総裁が、年内あと2回の利上げに楽観的な見方を示したことにより、年内あと2回の利上げ観測が上昇しました。ドル/円は0.21%上昇し、今年最高値の112.37円を更新しました。
ユーロに関しては、2019年9月よりも前の利上げの可能性が報道されたことにより、対円で7週ぶり高値を更新しました。複数のECBメンバーが、フォワードガイダンスでは早くも2019年7月の利上げの可能性が残っているとの見解を示しました。
本日これからの市場: ECB議事録と米消費者物価指数に注目;ユーロ圏鉱工業生産も発表
GMT0900には、ユーロ圏5月鉱工業生産が発表され、前月比と前年比共に前月結果からの上昇が予想されています。ユーロ相場にとってより重要なのは、GMT1130に発表されるECB議事録になるでしょう。政策会合では、ECBは年内の量的緩和終了を公表し、市場を驚かせました。しかしながら、全体的にハト派的な見解が利上げ時期への期待を後退させ、ユーロ売りを加速させました。議事録では、ECBが量的緩和終了をどれくらい積極的に進める方針であるか、及び利上げ時期はいつ頃になるかについてが注視されるでしょう。
GMT1230には、米6月消費者物価指数が発表され、前月比は前月結果と同じ0.2%増、前年比は6年半ぶり高水準の2.9%増となる見込みです。生鮮食品、及び燃料を除くコアでの消費者物価指数は、前年比2.3%増が予想されています。昨日に発表された米生産者物価指数の予想を上回る結果は、年内あと2回の利上げ観測を上昇させました。本指標結果も予想を上回った場合、利上げ観測が一段と上昇し、その結果として米ドルが上昇するでしょう。
GMT1230には、米週次新規失業保険申請件数が発表されます。
テクニカル分析: EURUSDは短期的弱気相場から保ち合い相場の兆し
EURUSDは、今週月曜日に記録した4週ぶり高値1.1790ドルから下落し、本日には1週間ぶり安値1.1665ドルまで値を切り下げました。現在、EURUSDは、1.1665ドルを若干上回る水準で推移しています。転換線が基準線を下回り、弱気相場のサインが示されています。しかしながら、転換線も基準線も平坦化しつつあることから、下落勢いの失速の可能性も示されています。全体的に、短期的弱気相場から保ち合い相場となる模様です。
ECB議事録でよりタカ派的見解が示された場合、EURUSDは上昇するでしょう。直近のレジスタンスゾーンは、1.17ドルを含む50日平均線上の1.1693ドル付近になるでしょう。一段と上昇した場合、転換線上の1.1711ドルと、基準線上の1.1727ドルがレジスタンスとして控えています。
反対に、ECB議事録がハト派的内容となった場合、EURUSDは下落するでしょう。直近のサポートゾーンは、100日MAの1.1657ドル付近になるでしょう。この付近には、昨日の1週間ぶり安値であり、一目均衡表の雲の天井値でもある1.1665ドルも含まれます。一段と下落した場合、一目均衡表の雲の底値1.1623ドルが視野に入るでしょう。
ユーロ圏鉱工業生産、及び米生産者物価指数もEURUSDを動かす要因となるでしょう。