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外国為替市場:本日に雇用統計発表に控え、米ドルインデックスは約0.2%低下しました。市場は、米中貿易問題に大きな反応を見せておらず、リスク逃避先資産の円上昇には繋がっていません。
株式市場: 本日に発動される米国と中国の関税への反応は見られず、昨日の米株式市場は上昇して引けました。ハイテク関連株が関税発動への懸念から大きく回復したことにより、ナスダック指数は1.12%上昇しました。S&P総合500種は0.86%、ダウ工業株30種は0.75%上昇しました。本日も米主要株価先物指数は上昇して推移しています。
アジア市場でも株価上昇が引き継がれました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ1.12%と0.92%上昇しました。香港株式市場は0.61%上昇しました。
欧州市場でも株価上昇が引き継がれる模様で、主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 本日の原油価格は若干上昇しました。WTI原油先物とブレント原油先物は、昨日の急落から若干回復し、それぞれ0.36%と0.13%上昇しました。昨日に明らかとなったサウジアラビアの6月の原油生産の増加、及び米エネルギー省が発表した米原油在庫の予想外の上昇が、昨日の原油価格下落要因となりました。
ゴールドは昨日のUSセッションでの上昇幅を解消し、本日には0.1%下落しました。本日、ゴールド相場のリスク材料は、米雇用統計になるでしょう。米雇用統計が強い結果となった場合、ゴールドは下落し、米雇用統計が弱い結果となった場合、ゴールドは上昇するでしょう。
主要な動き: 米報復関税発動、中国の反応に注視;FOMC議事録に米ドルは反応せず
本日、米政府は中国製品に対して340億ドル規模の関税を発動させました。既に以前から公表されていた為、市場の反応はほぼ見られませんでした。中国政府は対抗措置を講じることを明らかにしている為、市場は中国側の反応に注目しています。
中国が報復措置を取った場合、米国も対応する姿勢を見せています。米国の姿勢は、中国側からの一段の報復措置を誘い、貿易戦争へのリスク上昇の勢いが加速するでしょう。市場で再度リスク回避の流れが強まった場合、株式や豪ドル等のリスク資産から、円等のリスク逃避先資産に資金が流れるでしょう。
昨日に発表されたFOMC議事録の内容は、少なくとも米ドルにはサプライズとならなかった為、米ドルは殆ど反応しませんでした。議事録では、米経済の堅調性と緩やかな利上げ見通しが再認識されました。一方で、貿易問題の不透明感による投資減少や景気の下振れリスク増加に繋がることが指摘され、慎重な姿勢も見られました。
昨日の前半でのポンド/ドルは、イングランド銀行のカーニー総裁によるタカ派的発言で上昇しました。しかしながら、その後、EU離脱問題のニュースにより、全ての上昇幅を失い、終値は若干下落しました。独メルケル首相と英デービスEU離脱担当相が、英メイ首相が提示したEU離脱での通商に関する新たな提案を「実行不可能」と判断したことが報じられました。
本日、英議会では英メイ首相の提案が協議される模様ですが、本提案がEU離脱交渉の行き詰まり解消に繋がる期待は後退した模様です。主要な英経済指標発表が控えていない中、EU離脱問題が引き続きポンドのリスク材料になるでしょう。
本日これからの市場: 最注目は米雇用統計;カナダ雇用統計、及び貿易問題の進展にも注目
GMT0730には、英6月ハリファックス住宅価格指数が発表され、前月結果からの鈍化が予想されています。
GMT1230には、米非農業部門雇用者数が発表され、前月結果の22.3万人増から19.5万人増への低下が予想されています。米6月失業率は、引き続き18年ぶり低水準3.8%になる模様です。経済理論によると、低い失業率の状況下では、雇用者が労働力を惹きつけようとする為、賃金が上昇傾向にあると言われています。これにより、米6月平均時給に関心が集まるでしょう。本指標は、前月比0.3%増と前年比2.8%増になる模様です。
賃金上昇はインフレを上昇させる可能性があるため、より積極的な利上げ見通しと米ドル高にも繋がるでしょう。
GMT1230には、米5月貿易収支が発表され、462億ドルから437億ドルへの貿易赤字縮小が予想されています。
GMT1230には、カナダ6月雇用統計も発表されます。カナダ6月新規雇用者数は、前月結果の0.75万人減から2.4万人増への上昇が予想されています。カナダ6月失業率は、1970年代以来の最低水準5.8%となる模様です。雇用統計が予想を上回る結果となった場合、翌週に控える政策会合での利上げ観測が上昇するでしょう。カナダオーバーナイトインデックススワップによると、利上げの可能性は67%となっています。
GMT1700には、ベーカーヒューズ社のリグ稼働数が発表されます。
テクニカル分析: EURUSDは3週ぶり高値更新、短期的強気相場の兆し
EURUSDは6月28日に2週ぶり安値1.1527ドルまで急落後、約200ピップス上昇しました。本日前半には、3週ぶり高値1.1726ドルまで値を切り上げました。転換線と基準線の上昇が、短期的強気相場の兆しを示しています。
本日発表される米非農業部門雇用者数が強い結果となり、特に賃金が上昇した場合、EURUSDは下落するでしょう。この場合、転換線上の1.1658ドル付近がサポートゾーンになるでしょう。この付近には1.17ドルに含まれます。一段と下落した場合、基準線の1.1658ドルが視野に入るでしょう。
反対に、米非農業部門雇用者数が弱い結果となった場合、EURUSDは上昇するでしょう。この場合、今までに何度か到達した1.1750ドルがレジスタンスとして機能するでしょう。上昇勢いが一段と加速した場合、1.18ドルが視野に入るでしょう。
貿易問題の進展もEURUSDを動かす要因となるでしょう。