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外国為替市場:昨日に米長期国債利回り低下を受けて下落した米ドルは、本日も下げ幅を拡大させ、0.2%以上低下しました。貿易問題により円高が継続しています。ポンドは、イングランド銀行のタカ派的発言と英建設業PMIの強い結果により、上昇しました。
株式市場: 昨日の米株式市場は、ハイテク関連株の下落により、前半の上昇幅は解消され、下落して引けました。ナスダック指数は0.86%、ダウ工業株30種は0.54%、S&P総合500種は0.49%下落しました。本日は独立記念日により、米市場は休場となります。
アジア株式市場ははぼ全面安となりました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.31%と0.03%下落しました。香港株式市場は、1.26%下落しました。
欧州市場は、主要株価先物指数が若干下落してのオープンを示しています。
コモディティ: 昨日の原油相場は荒い値動きとなりました。WTI原油先物は数年ぶり高値75.27ドルまで一時上昇し、その数分後には、72.70ドルまで急落しました。その後数時間かけて、殆どの下げ幅を回復しました。投資家が安値で買い戻したことにより、本日のWTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.5%と0.6%上昇しました。
ゴールドは約0.6%上昇し、1258ドルを若干上回る水準で推移しています。1238ドル付近が強いサポートゾーンとなっています。
主要な動き: 貿易問題により引き続きリスクオフ;ポンド回復
米中貿易摩擦により市場のリスクムードが急変し、昨日も値動きの荒い相場となりました。昨日の欧州セッションはリスクオンの流れにより、欧州株価、及び豪ドル等高金利通貨が回復しました。
しかしながら、中国の裁判所が特許侵害を巡り、米半導体大手マイクロンに対して、中国国内での販売差し止めの仮処分を下したことにより、リスクオフの流れに変わりました。昨日には、米国が安全保障上の理由により、中国携帯電話最大手チャイナ・モバイルの事業免許申請を却下したばかりです。したがって、中国の対応は報復戦略と見なされ、貿易問題のリスクが高まりました。上昇していた米株価は、ハイテク関連株の急落により、終値は下落しました。一方、円や米国債等のリスク逃避先資産は上昇しました。本日のドル/円は0.2%下落し、1週間ぶり安値110.35円付近で取引されています。
昨日、イングランド銀行のサンダース委員によるタカ派的発言、及び建設業PMIの好調な結果により、ポンドは上昇しました。サンダース委員は、市場の予想よりも早期の利上げの必要性に言及しました。今までの政策会合で、サンダース委員は利上げを支持していた為、発言内容はサプライズではなかったことから、市場はポンド買いの機会を利用した模様です。本日発表されるサービス業PMIに加え、EU離脱問題の進展も引き続き注視されるでしょう。
豪5月小売売上高の予想を上回る結果を受けて、豪ドル/ドルは0.3%上昇しました。オーストラリア準備銀行は、家計債務の高い水準による小売売上の鈍化を懸念していた為、本指標の好調な結果は懸念を若干後退させるでしょう。オーストラリアはコモディティ輸出に依存している為、貿易問題の進展は豪ドル相場に影響するでしょう。
NZドル/ドルは0.37%上昇し、過去1か月で初めてとなる2日連続での上昇となる模様です。
原油価格上昇がカナダドル高を継続させ、ドル/カナダドルは0.1%下落しました。これにより、翌週に控えるカナダ銀行の政策会合での利上げ観測も上昇しました。
本日これからの市場: 英サービス業PMI発表;米国は独立記念日で閉場
GMT0900には、ユーロ圏6月サービス業PMI、及びユーロ圏6月マーケット総合PMIが発表され、それぞれ55.0と54.8になる模様です。GMT0750とGMT0755には、フランスとドイツのPMI指数も発表されます。
GMT0930には、英6月サービス業PMIも発表されます。ユーロ圏とは異なり、速報値は発表されない為、本指標に市場はより反応する傾向があります。市場予想は、前月結果と同じ54.0となっています。
既に発表された英製造業PMIと建設業PMIは予想を上回りました。英産業で大きな割合を占めるサービス業のPMIも予想を上回った場合、8月利上げ観測とポンド上昇に繋がるでしょう。英オーバーナイトインデックススワップによると、8月の利上げの可能性は50%となっています。
米中貿易問題は継続しています。7月6日には、米政府が中国製品に対して340億ドル規模の関税を実施します。昨日に対米ドルで11か月ぶり安値まで急落した人民元は、中国人民銀行のコメントにより若干回復しました。
テクニカル分析: 1か月ぶり高値付近のGBPUSDは短期的強気相場の見通し
GBPUSD は6月下旬に8か月ぶり安値1.3048ドルまで急落後、大幅に回復しました。現在、GBPUSD は本日前半に記録した1週間ぶり高値1.3227ドル付近で推移しています。上昇した転換線と基準線は、短期的強気相場の兆しを示しています。RSIにも同様のサインが現れています。
英サービス業PMIが予想を上回る結果となった場合、GBPUSD は上昇するでしょう。直近のレジスタンスゾーンは、100日平均線上の1.3231ドル付近になるでしょう。1.3231ドルを20-30ピップ上回る水準は、今までに何度も試されています。一段と上昇した場合、1.33ドルが視野に入るでしょう。
反対に、英サービス業PMIの予想を下回る結果は、GBPUSDを引き下げるでしょう。この場合、50日MAの1.3189ドル付近がサポートゾーンとして機能するでしょう。この付近には、一目均衡表の天井値(1.3208ドル)、及び底値(1.3194ドル)も含まれます。一段と下落した場合、転換線上の1.3170ドル、及び基準線上の1.3137ドルを試す展開となるでしょう。