XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App RB F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
外国為替市場:本日には米消費者物価指数発表とFOMC政策会合を控え、米ドルインデックスは0.2%上昇しました。米朝首脳会談での結果により、市場のリスク選好ムードが強まり、リスク逃避先資産から資金が流出しました。
株式市場: 昨日の米株式市場は上昇して引けました。ナスダック指数は0.19%、S&P総合500種は1.27%、ダウ工業株30種は0.02%上昇しました。米朝首脳会談での結果により、本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。
円安の流れを受けて、日経平均株価とトピックスは共に0.33%上昇しました。香港株式市場は0.44%上昇しました。
市場のリスクオンムードにより、欧州市場の主要株価先物指数は、英FTSE100を除く全指数が大幅に上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 本日の原油価格は、昨日のUSセッションでの上昇幅を拡大させました。市場のリスクオンの流れにより、WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.2%と0.3%上昇しました。原油相場の主要なリスクイベントは、翌週に控えるOPEC会合になります。原油産出国が増産に踏み切るか、その場合にどれくらいの増産になるかが注目されるでしょう。前回の会合では、会合が開催される以前から、産出国のエネルギー相(特にサウジアラビアとロシア)の発言に相場が敏感に反応していました。
本日のゴールド価格は0.2%低下し、1298ドル付近で推移しています。朝鮮半島の地政学リスク後退により、ゴールドの上値が重くなっています。しかしながら、ゴールドの下げ幅は限定的で、依然として過去数週間に渡って継続する狭いレンジ幅内で取引されています。
主要な動き: 米朝首脳会談で一段の円安;ポンド安継続
本日の最大のニュースは、米朝首脳会談でした。北朝鮮は「完全な非核化」に向けて取り組むことに合意し、米国は北朝鮮に体制保証を約束しました。米国と北朝鮮は、永続的、且つ安定的な平和体制構築に努力することを確認し、包括的な合意文書に署名しました。
米朝首脳会談前に「良いニュース」がほぼ市場で織り込み済みとなっていた為、合意文書への署名時の市場の反応は限定的でした。市場では既に昨日からリスクオンの流れが強まっていました。本日、円やスイスフラン等のリスク逃避先通貨は一段と下げ幅を拡大させ、対米ドルでそれぞれ0.3%と0.25%値下がりしました。
その他のニュースでは、昨日発表された英4月鉱工業生産の脆弱な結果により、ポンドが一段と下落しました。これにより、第1四半期GDPの低調な結果が「一時的な」現象にすぎなかったどうかが疑問視されるでしょう。現在、8月利上げの可能性は45%となっています。
本日これからの市場: 英雇用統計、米消費者物価指数発表;EU離脱問題進展に注目
GMT0830には、英5月失業率が発表され、3か月連続で数年ぶりの低水準4.2%となる模様です。一方で、5月失業者数は増加が予想されているもの、依然として健全な水準を維持しています。しかしながら、市場が最も注目するのは、平均所得になるでしょう。過去数か月の平均所得は上昇しているものの、失業率が42年ぶりの低水準であることを考慮すると、依然として伸びが大きくないようです。これにより、3か月の平均所得は、前回結果と同じ前年比2.6%増が予想されています。ボーナスを除く平均所得も、前月結果と同じ前年比2.9%増となる模様です。
英経済指標に加え、EU離脱問題に関するニュースをポンド相場を動かす要因となるでしょう。本日、英議会では離脱関連法案の修正案に関する投票が実施されます。
GMT0900には、ドイツとユーロ圏からZEW景気期待指数が発表されます。
GMT1230には、米5月消費者物価指数が発表されます。前月比では、前月結果と同じ0.2%増が予想され、前年比では前月結果から増加し、前年2月以来の高水準となる2.7%増が予想されています。コアでの消費者物価指数も、前月結果の前年比2.1%増から2.2%増への増加が予想されています。コアPCEデフレーターほどFRBが重視しませんが、消費者物価指数は依然として重要な指標です。予想を上回る結果となった場合、より積極的な利上げが期待され、米ドル上昇の要因になるでしょう。
本日より二日間の工程でFOMC政策会合が開催されます。今年に入って二度目となる0.25%の利上げが広く予想されています。
GMT2030には、米石油協会が米原油在庫を発表します。GMT1120には、OPECが原油の需要と供給に関する月間レポートを発表します。
テクニカル分析: USDJPY3週ぶり高値;上昇勢い失速
先週金曜日に11日ぶり安値109.19円まで急落したUSDJPYは、本日前半には3週ぶり高値110.48円まで上昇しました。転換線が基準線を上回っていることから短期的強気相場が示されているものの、転換線と基準線が平坦化しつつあることから、勢い減速の兆しが見られます。
本日発表される米経済指標が好調な結果となった場合、USDJPYは一段と上昇するでしょう。直近のレジスタンスゾーンは、本日前半に記録した3週ぶり高値110.48円付近になるでしょう。一段と上昇した場合、111円台が視野に入るでしょう。
米経済指標が低調な結果となり、USDJPYが下落した場合、110.11円付近がサポートゾーンになるでしょう。この下には、転換線上109.87円、基準線上の109.84円、100日平均線上の109.72円、50日MA上の109.66円が控えています。
地政学リスクが一段と後退すると、USDJPYは一段と上昇するでしょう。反対に、地政学リスクが上昇すると、リスク逃避先資産と見なされる円が上昇する為、USDJPYは下落するでしょう。